ぺたり、自分の胸を押さえてため息をつく愛しいオレの彼女。「どうしたんだ?」と顔を覗きこむと、真っ赤になってオレから離れた。本当に、どうしたんだ。
「ててててっててっぺい!」
「大丈夫か?」
尋常じゃない慌て具合な名前が少し心配になる。コイツ馬鹿だから、道で変なモノ貰ったりして食べてんじゃないだろうか?心配になって、開いた距離を詰める。
「ちょ、なんで近づくの!」
「名前が心配だからだろ」
「え、どこが心配なの?」
急に、声のトーンが落ちた名前に首をかしげる。「頭だけど」質問に答えると、「ばか!」と拳が飛んできた。痛い、今のは効いた…。
なんだか、落ち込んでるようなので頭を撫でてやる。じとり、オレを睨んだと思ったら、はああとさっきより大きなため息をついた。幸せが逃げるぞ。
「さっきから、どうしたんだよ?」
「う、うっさい!巨乳好きの鉄平なんかしらん!」
ぷい、とそっぽを向く名前。ああ、巨乳の事は身に覚えがないが、こいつ胸小さいの気にしてたな。
「誰から聞いたんだ?」
「………日向」
「オレそんなこと一言も言ってないぞ」
「日向殺す。」なにやら物騒な声が聞こえたが聞こえなかったことにする。
名前の背後にまわり、後ろから抱き締める。そして、両方の手のひらで、彼女が気にしているであろうそれを包み込む。
「なななな、なにやってんの!!」
「なにって、見てわからないのか?」
「いや、わかるけど!」
やわやわ、と少し力を入れて優しく揉みしだく。「ひゃん」名前の甘い声が漏れる。あ、オレの息子が。
「オレはこれくらいの方がすきだぜ」
「るっせぇバカしね!」
今日もオレの彼女は元気です。