今日は久しぶりに日向の部活が休みなので一緒に出かける約束をした。
ドキドキとわくわくが混ざったようなそんな気分で待ち合わせ場所に向かう。
一緒に帰ったり、遊びに行ったりとか滅多に出来ない。彼はうちのバスケ部のキャプテンだから、めちゃくちゃ忙しいのだ。かまってもらえなくて寂しいとか思ったりするけど、バスケしてる日向はむちゃくちゃカッコイイし、彼が頑張ってる姿も大好きなので仕方ない。そして時々、一緒に過ごす約束をしてくれる。それだけであたしは幸せなのだ。

「すまん、待たせたな」
「いーよ、どこ行く?」

自然と絡ませてくる腕。手のひらを握ると、日向は笑う。結局どこ行くか決まんなくて、ぶらぶらと近所の公園を歩くことにした。日向は行きたいトコないの?としきりに聞いてきたけど、あたしは2人で一緒に過ごせるだけで十分なので彼の腕を引いて歩きだす。

「なあ、今度さ試合あんだけどさ」雲ひとつない空を見上げて彼は言う。「もちろん、応援行くね」頑張ってと、念を込めて握っている手に力を入れた。

「お前が来るなら負けられねぇな」
「絶対勝ってよー」
「任せとけって、惚れ直してもしらねーぞ」

楽しそうに笑う日向に、あたしもつられて笑った。


collar
hotpink / oldlace
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