小説 | ナノ



(柳赤/赤也一人語り)



いつもいつもデータばかりで
テニスもデータ、
データのことしか頭にないんじゃないか
って思うくらいにデータマンで。

細いくせに意外とパワーと
体力も持ち合わせている
長い手足にデータと体力、なんて
完璧じゃないか
(どこぞのエクスタシー部長じゃないけど)
ちょっとムカつく
俺の超えられない壁

そんな彼

そんなムカつく彼だけど

俺の名前を呼んでくれるときの声も
頭を撫でてくれるその大きな手も
勉強を教えてくれるときの綺麗な指も
たまに開けられる目も
さらさらの髪も
細い身体の割に広い背中も

全部綺麗、全部大好き

そんなあなたに惹かれて惹かれて
仕方がない俺のこと、
ちゃんとデータに入ってる?



(ほんとに惹かれて
仕方がないんっすからね!)








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