小説 | ナノ





「ねー赤也、その首の絆創膏さ、キスマーク隠し?」

「ん?ああ、んなわけねーじゃん。昨日先輩と追っかけっこしてたら引っかかれたんだよ、丸井先輩に。」

「ほんとに〜?」

「んだよ、疑ってんの?・・・・見せてやろうか?」

「あはは、いいよいいよ!お大事に」

「はいよ、さんきゅ」

「ていうか、赤也彼女いるの?そんな話全く聞かないけど。ていうかとにかくテニスばっかりじゃん。」

「あ〜・・・・うん、まあ」

「いるんだ!!!?どんな子どんな子?」

「教えねーよバカ」

「なんでよ〜いいじゃん」

「ていうかさー赤也と付き合えるっていいよね〜」

「ほんとだよねー」

「・・・そうか?」

「男テニは人気だし、特に赤也2年で唯一レギュラーじゃん!結構いるよ?赤也のこと好きな子・・ねっ?」

「ねー!!てか、はやく、どの子が彼女なのさ!」



――――――――・・・・






この絆創膏で隠れているのは本当は彼女たちの予想通りキスマーク。見せてって言われなくて心底安心した。そしてこの痕をつけたのは、彼女じゃなくて恋人。――――男で、部活の先輩で、俺の倒すべき目標で、ダブルスのパートナーの人。







『ん、ぁ・・!っは、ああ』

『赤也は、本当に・・・かわいいなっ』

『や、ぁあ!・・・っわいくな、んか!っひぁ・・!!』

『・・・誰にも渡さない・・・ずっと俺だけのそばに。』

『んっ・・は、い・・!!っひあああ!っや、あ、もう、っイ・・く・・!!!』

『赤也・・・っ』







5限の授業をさぼり、屋上にひとり。

昨夜の行為を思い出しながら、そっと絆創膏の上をなぞる。いつ付けられたかはわからないのは、きっと俺が快楽に意識を囚われていたからだ。



「見えるところはやだって、いつも言ってんのになあ・・・・」




でも




「本気で嫌がってないこと、きっとバレてんだろうな」





不安なのだ、お互いに。もうすぐいやでも別れが訪れるから、すこしでも証を残したくて。きっと先輩は痕を残すことで“愛してる”を伝えて、俺は痕を残されることで“愛されてる”と感じて。消えてしまうものに思いを乗せてしまうぐらいに、頼ってしまうぐらいに――――俺たちは弱い。







「消えたらまた、つけてくださいね」








小さく呟いた言葉に返事がくるのはあと少し。

















なんだこれ、暗いwwww
初シリアスチックじゃねーの・・・

普通に、キスマーク隠しててそれが女のクラスメートにからかわれる赤也の図が書きたかっただけ・・・あれ?

柳さんは絶妙に見えそうで見えない位置に付けそうです。でも今回は、興奮しちゃって赤也が二つほどボタンをあけちゃうと見えちゃう位置に付けちゃいましたってね。

赤也の白いお肌に映えるんだろうなあ、赤い痕(´ω`)*


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