小説 | ナノ



放課後、図書室で本を読んでいた。

集中していると周りのことが見えなくなるが、一段落したときにふと視界に入るふわふわした黒い髪。


「あ、読み終わったすか?」


ニコっとこちらへ顔を向ける赤也。


「いや、少し目が疲れた。赤也こそ部活は?」

「雨降ってるんで、筋トレにしてちゃっちゃとおわりましたー」


そういえば、少しじめじめしているような気がする


「今何時だ?」

「っと、たぶん6時前くらいじゃないすかね?俺部活終わってきたの、30分くらい前だったし」

「そんなに長い間待っていたのか」

「本を読んでる柳さんみるの、好きなんすよ」


そういいながら前の席から俺の隣に席を移し、ぴとりと右隣にくっついてきた。へへっなどと声を上げて顔を腕に摺り寄せてくる。そして右手を両手で取り、自分の頬へと持って行った。


「柳さんの手、好きだなあ・・・・」

「なぜだ?」

「おっきくて、俺のよりちょっと冷たくって、指もきれいで。それで優しく俺を触ってくれる・・・」


ちゅっと小さな音を手のひらにさせ、またへへっと笑う。


「・・・・手のひらへのキスは、《懇願》の意味があるが・・・何をしてほしい?」


「そうなんすか?・・・それじゃあ唇にキス、してください」


誘うように弧を描く唇にそのまま手を沿わせキスをした。







ちゅっちゅしてる柳赤がすきだよー!
でもかけない。マジ思い浮かばん
大変だ\(^o^)/

大学生活の疲れがここにまで影響するとは




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