部活後赤也に「俺ん家寄って帰りません?」と言われたので赤也の家にお邪魔している。そして赤也の部屋に入るなりいきなりぎゅう、と赤也が抱きついてきた。
「・・・赤也?」
「柳さん、俺おかしいよ・・・・」
俺の胸に顔を押し付けたまま、少し涙声で告げてくる。
おかしい、と言えば確かにいつもなら柳さん柳さんとうるさいくらいにまとわりついてくるのに、今日の部活中はどこかよそよそしく、目が合ってもすぐに慌てて逸らされていた。
「どうした?何かあったのか?」
そう尋ねてみてもふるふるっと首を振り、ただ腕に力を込めてくるだけ。思いっきり自分のほうに体重をかけてくる赤也をきちんと支えるために、ずずずっとドアを背もたれにして床に座り込み、赤也をしっかり抱え込んだ。
背中をあやすように叩いてやれば、バッと顔を上げてやなぎさん・・・と呟いた。
「どうしたんだ?・・・っん」
「んん、ふ・・・」
いきなり赤也からキスを仕掛けられた。仕掛けられたとしても主導権を握られるのは癪なので、俺の口内に入り込んでいる舌を追いかけ、絡める。
「は、あ・・・ふぅ、んん」
赤也の力が抜けてきたころを見計らい、解放してやる。
「自分からキスを仕掛けるなんて、珍しいな」
「だって俺っ・・・・」
そこまで言うと、ぐっと唇を噛みまた押し黙ってしまった。ぺろ、と唇をなめて続きを話すように促す。
「俺・・・俺ね、足りないんス。柳さんが俺のこと好きだって言ってくれて、付き合えるようになって。それだけでも夢みたいなことなのに手もつないで、ぎゅうってしてくれて、キスもして・・・・それ以上のことだってしてるのに。まだまだ欲しい。もっとしてほしいって思うし、もっと柳さんが欲しいんです。・・・・・・俺重いっすよね、ごめんなさい」
そっと身体を離しながら寂しげに笑う赤也を床へ押し倒した。
「それくらい、重くもなんともないな」
「え・・・?」
「俺の何が欲しい?何をしてほしい?」
「・・・・もっと好きって言って」
「うん」
「もっと俺を抱きしめて、もっと俺を愛して、もっと俺をアンタしか見れないようにして・・・!」
「・・・それだけでいいのか?」
「・・・―――未来も、俺にください」
「ならば、お前の未来も俺のものということになるが・・・構わないな?」
「いいっす。――――俺はもうアンタしかいらないから。・・・柳さん、もっかいキス」
そういいながら誘うように笑う赤也に、深く深く口づけた。
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よくある感じになってしまった・・・・7つの大罪シリーズ・強欲。
強欲と嫉妬が似る気がする・・・いやまだ嫉妬のこと全く考えてないんですが←
ここから色欲につながる予定です。裏・・・ですね、はい。
最近スランプ気味・・・かもしれない。文章が書けない。
それは元々でしたねすいません\(^o^)/
↓おまけのような蛇足のような色欲への導入。不要な方はブラウザバック!
「なぜ今日は近くに寄ってこなかったんだ?」
「それ、は・・・」
「言わないという選択肢はお前にはないからな。今日俺を家に呼んだのとも関係があるんじゃないのか?」
「・・・・・・・・最近シテなかったでしょ。・・・昨日一人でシテたとき、柳さんとのこと、思い出して、した、から・・・そばにいたら、我慢できなくなっちゃいそうで・・・・んぅ!」
「さっそく望みをかなえてやろう、赤也。」