「やなぎさぁーん・・」
「・・・なんだ」
せっかく俺と一緒にいるのに、柳さんはさっきから本を読み進めることに夢中だ。そんなの後にしてよ。
「本ばっか読んでないで、俺にも構って」
「・・・・ああ」
「・・・・やなぎさん」
「・・・・・」
「・・・・・ねえってば・・・」
「・・・・・・・・」
声をかけているとはじめは返事を返してきてくれたのに、だんだんそれも邪魔になったのか、面倒くさくなったのか。それもなくなってしまった。
「や・・・っ・・・!?!?」
もう一度名前を呼ぼうとしたその時、ぱたんっと本を閉じると、いきなり腕が引っ張られ、座ったままの柳先輩の足の間でお姫様抱っこのような状態にされてしまった。俺の頭の下に腕を回し、もう一度本を開く。いまだ状況がよく把握できずに、目を白黒させている俺に気付いた柳さんは、ふっと目を開いて一言。
「もう少し、いい子で待っててくれ」
「・・・はい」
・・・反則だ。あんな優しい顔で言われてしまえば何も言えないじゃないか。
このままじゃきっと腕がつらいだろうから、少しでも柳さんが楽になるように、上半身を起こして身体を柳さんに預けた。そして、温かい体温に誘われるように眠りの世界へ落ちていくのだった。
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状況わかりますかね!?!?!?
ほんと文才・・・ない(T_T)
あと語彙力。
柳さんはソファの上で読んでました。