小説 | ナノ



両思いなのはお互い気づいていた
だけど付き合わずにいて
その関係にきちんと
名前がつけられるようになったのは
去年の春のこと

1年近く続いているこの関係も
愛しさと比例して
狂った感情も増えていく
私は仁王くんを・・
傷つけることが多くなった
(愛情故、なのです)

それなのに貴方は笑うのです

柳生になら何されても構わん、
おまんのしたいようにしんしゃい

そういって笑うのです
いっそのこと
泣いて喚いて嫌悪してくれれば
きっと私も救われるのに

だけど、やっぱり
もうだめです

このままではこの人を
最愛のひとの
命まで奪ってしまうだろう
そうなればわたしも
生きていけないのです
いくら傷つけたいと
おもっていても殺すなんて
きっとできないと思っています
しかし、やり兼ね無い
いまのわたしなら。
それならば、

卒業式のこの日に



さようなら仁王くん

いっいやじゃ・・
なんで?なんでなん?
俺んこと嫌いなった!?
なんで・・・!
やぎゅ・・・っ

もう、自由になっていいんですよ
仁王くん・・・・


(あいしてました
そして、これからも)


いつか前みたいに
笑いあえる日を夢見て



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