小説 | ナノ



「もじゃもじゃだな」

「さらさらっすよね」

「ぱっちりした目だ」

「糸目」

「濃い味が好きだ」

「薄い方が好きでしょ?」

「休みの日はゲーセンで過ごしたい」

「図書館とかで過ごしたい」

「頭がいいとは言えないな」

「・・・ほんと賢いっす」

「好きな色は原色」

「白が好き」

「例えるならば太陽みたいだな」

「柳さんは月っすね」

「いうならば"動"」

「"静"」

「子供っぽい」

「大人っぽい」

「背が低い」

「・・・まだ伸びるんすよ!」

「いや、もう無謀だな

・・・俺たちの共通点など、男であると言うのこと以外にはないに等しい」

「テニス、好きってことっすよ」

「ああそうだ、お前はシングルスが好きだ」

「そうっすけど・・
柳さんとならダブルスだって好きだったっす」

「俺限定か」

「当たり前じゃないすか」

「・・・・そうか」

「そうっす」

「・・・正反対なことが多いんだぞ、合うと思うのか」

「正反対だからこそ俺は柳さんに惹かれたんですよ。今更でしょ、そんなの。いままでうまくやってきたじゃないっすか」

「それもそうだが・・・・それに、まず、1番反対であるはずのものが共通しているんだぞ」

「男同士だって?
それももう、今更でしょ」

「それに・・」

「あー!!!もう!

もう一回言うよ、あなたの心も身体も未来も、全て俺にください

アンタは本当にどうしたいの、聞かせてよ」

「・・・・ーーーずっと一緒にいたい」

「なら、それでいいじゃん」

「・・・男で、背が高くて薄味が好きで休みの日はのんびり過ごしたい俺でいいのか?」

「そんなアンタが好きでどうしようもない」

「っ!!!・・・全部、お前にやる
だから赤也の全ても・・・」

「そんなのとっくに柳さんにあげた」

「赤也・・・」

「ずっと大好きって言ったの、ほんとだったでしょ?これからもだからね。ずっとずっと愛してあげる」

「俺も、ずっと赤也を・・・・愛したい」

「・・!!!へへっ、嬉しいっす。じゃあ、誓いのキス、しましょ」













▼赤也のプロポーズ

ほんまに正反対なくせにそれがお互いを惹きつける要因であるとみた



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