小説 | ナノ



桜が舞っている今日は、先輩たちの卒業式

式の退場の時に目が合った先輩たちに
向けた顔はちゃんと笑えていただろうか

もうすぐすればクラブごとにお別れ会。
それまで三年はクラスで、
一二年は後片付け

だけど気分が乗らない俺は
コート近くの木の下に腰掛け目を閉じる




この間の部活後、部室で寝てしまった
その時にみた夢はみんなで
海に行ったときのもので。

すごく楽しくて、すごく幸せだった。
先輩たちが手を伸ばして
「赤也」って呼んでくれて
その手を取ろうとしたら目が覚めて。
いつもと変わらない、真っ白な部室の天井

ああやっぱり先輩は居ないんだ
と一年の差を実感して
らしくもなく、ひたすら泣いた


先輩.....

ジャッカル先輩と丸井先輩は
放課後よく色んなとこ連れて行ってくれた
仁王先輩は俺にイタズラいっぱいしてきて
それを柳生先輩が慰めてくれて
(たまに入れ替わってるからタチが悪い)
柳先輩はいっつも俺の面倒見てくれたよなー
ダブルスだって組んだし
勉強だって教えてくれた
(先輩に対する気持ちは
純粋なモノだけじゃないのは秘密だ)
真田副部長はほんとに俺をよく殴った
だけどそれだけじゃなくって
たまに褒めてくれたりすることもあった
(ほんっのたまーにだけど)
そして、幸村部長
テニスはもちろん、
あの人は人としても強い人だった


先輩たちと、過ごした二年間を
思い出してみれば、あまりに鮮やかすぎた




先輩 やっぱり俺は さみしいです







「赤也」

しばらくそうしていたので
夢なのか、現実なのかわからない

「あーかーやー」

目を開けたらまたいなくなっちゃうんですか?

「あかや!!!」
「!!いっいひゃいひゃい!!!!」
思いっきり頬をつねられ現実だと実感

「1人でサボって、泣いて、どうしたの」
「どうしたの、って・・・わかるでしょ」
ゴシッと目を擦る

「うん、寂しいんだよね」
目を合わせてくる部長
やばい、また涙が出てきた

「泣くなよぃ」
横から丸井先輩が出てきて
俺の口にチュッパチャップスを突っ込む
「んっぐ!!!」
「最後ぐらい笑ってほしいぜ」
「俺らはずっとお前の先輩じゃき」
「離れてもそれは変わりませんよ」
「・・・・」

「俺達はお前に笑っててほしいんだ」
優しくいつもみたいに頭を撫でてくれる柳先輩
「え・・・?」
「俺達が負けた・・・・あの日
俺たちはお前に支えられたから」


あの日、あの全国大会決勝の日
先輩たちはホテルで泣いた
コートでは全くだったのに。
そのときに俺もまた一緒に泣いた
だけど、泣いて真っ赤で腫れた目で
笑って言ったのだ

「今まで、王者お疲れ様っす
もう、力抜いていいっすよ」

「・・・あかやのくせに」
といって先輩たちは少し、笑った



「あの言葉のおかげで、俺たちは少し・・・・
いや、大分気が楽になったのだ」
「ありがとうな、赤也」

「だからね、あのときに
俺達が崩れないようにしてくれた赤也を
今度は俺達が支えてあげる

赤也はいつまでも俺達の仲間だよ、
高校で、待ってる」

ぎゅっと抱きしめられて耳に入る部長の声


それは、ずっと欲しかった言葉で。


1学年下だというだけで
ずっと感じていた焦りやキョリやさみしさ
それを全部わかってくれてたんだ、この人達は


嬉しくって 涙が止まらなかった。
ぎゅっ部長にしがみついて泣いた。
ら、怒られた

「泣き止まんか!
・・・お祝いしてくれるのだろう?」
「っ・・・はいっ!」






あの言葉はずっと俺のココロにある

思い出すたびに、くすぐったい


「あー早く高校行きてえ!!!

でも、そのまえに」





優勝旗、取り戻さねえと




「切原ぶちょーーーーー!」




「あーはいはい」



もっと強くなってるだろうあの人達に
呆れられないように、
強くなったなって言ってもらえるように
もっと強くなってまたすぐ追いかけてやる




(アンタ達との絆は絶対っスよね?)






歌に形はないけれど/初音ミク





なんかメチャクチャ\(^o^)/
赤也の切なさとか、歯痒さとか
もっとうまく書きたい...のに!
さいごの()はタイトルと
繋げてください;_;

この曲初めて聞いたときから
この話がぶわああああっと←
立海の卒業式が一番気になる。
立海R陣卒業後がとても気になる
部員に呼ばれた赤也は
肩ジャージだといいな^////^

泣き虫赤也くんでした
なんだかんだ感動しいやと
かわいいんですが^p^



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