小説 | ナノ



いつもの放課後
柳さん待ちの部室

帰る方向一緒だし
最近いつも一緒に帰ってる
(だって柳さんのこと
そういう意味で....好きだし)
(少しでもそばにいたいの!)


柳さんが部誌を書いてる向かい側に座り
頬杖をついて柳さんを見つめたり
ぼーっとしたりして待つ
これがいつもの俺の過ごし方
(柳さんは美人だから
どれだけ見ても飽きない)


ふと、自分の頬を指で撫でると
カサカサしていた

「あー!頬っぺたカサカサしてきたッス!」
「そうか?見た目は変わらないぞ」
「じゃあ触ってみてくださいよー」
「・・・最近寒くなってきたからな。
乾燥しているんだろう。」

言ったあとも頬っぺたをずっと撫でてくれる
柳さんの手が心地いい温度で
でもちょっとくすぐったくて
俺は目を細めて笑った

すると

「その顔は....いけないな」

え、と思ってるうちにいきなり手を引かれ
頬っぺたに柔らかい感触

「え、柳さん、いま・・・?」
「・・・!」

ガタンと大きな音をたてて立ち上がり
荷物もそのままに部室から出ようとする

「ちょ、待ってくださいよ!」

腕を掴み何とか引き留めることに成功
顔を俺から思いっきり反らしてる柳さん
柳さん、こっち向いて、って優しく言えば
ビクっと肩を揺らしてそろりと
顔をこっちに向けた
その顔は真っ赤で、少し開かれた目が
潤んでいるようにみえる

「(やっべ、超可愛い!!!!)
ねえ、柳さん、どうしてちゅうしたの?」
「すまない、忘れてくれ」

そう言って離れようと
柳さんは腕を振りはらうが
腕がダメならば、と思いっきり
抱きついてそれを許さない

「嫌っす。
思ってること、聞かせてくださいよ」



だって、あんなの、期待しちゃうじゃん?





「・・・・・・・・・・好きだ
好き、なんだ・・・後輩として以上に、
お前のことが・・・・」

小さい声だけどちゃんと聞こえた

「そっか・・・へへっ・・」
嬉しくなってちょっと腕に力を込める

「赤也・・・?」
「俺も大好きッス!
だから、そんな哀しそうな目、しないでよ」

じっと目を見つめて言えば
少し驚いたようだけど
俺の背中に手を回しぎゅっと
抱きしめ返してくれた

「そうか、よかった」
照れたように笑いながらいう柳さんは
すっごい可愛くて!!!!
「俺いま、すっげー幸せっす
柳さん好き、大好き」

ぎゅうっと肩口に顔をうずめ
明日からの生活を期待して笑った






(・・・もちろん赤也が女役、だな)
(えっ・・・?)












悠亜のほっぺがかさかさやから
うちの理想を書いてみた

攻めと思ってるのに受けな
赤也がとても可愛いです


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