Zero | ナノ

*触ってカラダ

「……何言ってるんですか。さては菜々さん、熱がありますね?」

金髪君はしゃがんで私のオデコに手を当てようとした。
だから、私はその伸ばされた手首を掴んで彼の手に誘うようにキスをする。

唇で手を食み、エロを意識したキスをしながら金髪君の目をじっとりと見つめる。

「菜々、さん。それ以上は、もうだめです。貴女が後悔するだけです。」
「後悔なんてしない。それに熱じゃなくて媚薬よ。ハイエナさん達に飲まされちゃったの。ねぇ?もう、私ぐちゃぐちゃになってるの。慰めてくれるでしょ?」

先程までキスをしていた金髪君の手に顔を擦りよせた。
いいから早く抱け!
頼むから早く。

そんな気持ちをそっと込めた。

目の前のコイツの顔は結構オトコの顔になってんのに。
ったく。ガードかてぇな。女か。
あと、あともう少しで落ちそうなのに。

「何?私のコト、抱けないの?」

男のプライドを擽るように高潔な女の声で挑発する。

私の目を見つめて数秒……

私の挑発な目と言葉を打ち消すように、
金髪君……いや、降谷が唇を重ねてきた。

「んんっ…うんっ…」

あまりにも性急すぎたその行動にびっくりして押し返そうとする手を掴まれ、より身体を密着させられ、覆い被さるように深く口づけられる。

始めから熱く荒々しい、でも気持ちいい、激しいキス。

唇の隙間から、侵入してきた降谷の舌は逃げる私の舌にからみつくように、追いかけてくる。

「んんっん…うんっう…」

降谷の名を呼ぼうとしても、その声はすべて降谷の唇の中に、飲み込まれてしまう。



片手で菜々の両手をまとめ上げて、首筋や鎖骨にキスの点線をゆっくり引いていく。
その間降谷のもう片方の手は菜々の腋の下や腰を扇情的に撫でていくその感覚がなんともじれったい。

元々熱く、更に熱くなり続ける自分の身体に耐えきれなくなり、もっと身体の至る部分を愛して欲しいが、口にしておねだりするのは流石にまだ抵抗が少しあった。
顔をあまり見られないように横に背け、お腹の横を撫でていた降谷の片手を自分の胸に持っていく。

彼女の左胸にとんと乗っけられた自分の手を見る。それだけで全てを悟った俺は菜々の方を見てふふっ。と笑い、彼女の頬にちゅっ。とキスをした。

可愛い。
あんなに大胆に誘ってきた割にコレは恥ずかしいのか。

「僕に触って欲しいんですね。おねだりはちゃんと口で言って欲しかったんですが、可愛いので、許します。」

ベッドと菜々の背中の隙間に手を差し入れ、ブラジャーのホックをパチンと外す。直接胸をやんわり揉めば、「あっ、ん」と小さく声を漏らすたびに動く口元のホクロと悩ましげな表情が本当にやらしいと思う。

乳首に指をかすめながらいじめられつつ、時々強く揉もれる。
左の乳首を吸い上げられた時心臓まできゅっと引き寄せられるような気がした。

「んんんー、ぅ、」

舌でぐるりと円にかたどったり、時々吸われたり、元々主張していた乳首はもっと粟立ってきた。

「んっ………ふる、や…。あぁ、もっと、…もっとして。足りない、の。」
「 大丈夫、楽にしてあげますから。」

媚薬の影響でいつもよりより敏感になった子宮が疼き、何かを入れて、この切ない湧き上がるなにかを抑えたくて堪らない。

下腹部へと辿られ、刺激に弱いお臍の下を唇で掠られた時、強い刺激に襲われて降谷の頭に助けを求めるように触れた。
そしてそのまま彼はその状況を楽しむように私の性器の方へ辿り着き、舐めるだけじゃ無く、吸ったり、キスをしてきた。
もう既にそこは愛液でびちょびちょに卑猥に光っており、零の吐息が触れるだけで、キュン、キュンと、ナカが閉まる感覚が止まらない。

「あ、だめ!それ、」
「と言いながら腰を使って僕をココに押し付けてますよ。淫乱ですねぇ、ホントはいいんでしょ。」

「あっ!ああ、あ………っ!」

良すぎて、でも、強い刺激に耐えきれず、降谷を私の太ももで挟む状況が続いている。
強い刺激のくせに同時に襲ってくる少しの不満。足りない。まだ足りない、と身体の奥底が私にそう伝えてくる。

「はぅ、ん、降谷ぁ、挿れて、それ、いれてよ…」
「降谷じゃ無くて、零って呼んでくれたら挿れてあげますけど?」

ちょっと意地悪なコイツがいつもなら憎たらしく聞こえるかもしれないが、今はとても興奮した。ちょっと恥ずかしいこの感覚。良いアクセントだった。

「……んっ、零、それ、ナカにいれて…」
「満足、させてあげます。ふふっ。その台詞、言ったからには覚悟して下さいね?」

勃ち上がった降谷のモノが見える。こんなの挿れたら、私、どうなっちゃうんだろう。
肉体的な心配よりも、気持ち良さにちゃんと耐えられるか不安になった。

優しく頬を撫でられ、目と目が合わさり、わざわざ外す瞬間が無かったが、
腰を押し付けられられ、自分の顔が歪む瞬間は見られたく無くて、目を逸らした。

「可愛い。こっち向いてくださいよ。」
「……やだぁ、」

すっかり濡れまくっているそこに、つぷり、と指を差し込む。
長い時間慣らしたそこは、1本くらいならたやすく飲み込んでくれた。
「んぁ!」と菜々は、少しだけ背中を反った。
ぬくぬく、と抜き差ししながら2本に増やし、上方のザラザラしたところを狙って、初めはゆっくり押し付けるようにイイトコロを探っていく。

口から唾液と喘ぎ声を零し、両手は枕を握りしめて足は閉じるどころか開かれていき、どんどん淫らになっていく菜々の姿を見て降谷は唇を舐める。

そのうちイイところに当たったのかひときわ大きく体が跳ねあがる。
ここか。
集中的にその1点をこすり上げて突く。

「ひっ!ああッ!!」
3本に増やした指でじゅぷじゅぷと激しくすれば、びくんびくんと菜々の体が大きく震えて背を反り、硬直した。
ちゅぷん、と指を抜き取ってから、コンドームを取り出してさっとつける。
ぬる、と菜々のそこにゆっくりと沈めていく。

「菜々、痛くないか?」

菜々の反応を見て、俺は自分の理性を我慢できるほど大人じゃ無かったらしい。
始終、安室透としての性格でやり過ごそうと敬語を欠かさなかったのに、いつの間にか無意識に"俺"になっている事も気付かず、菜々に話かけていた。
保てるとタカをくくっていた理性は完全に忘れられた過去になってしまった。

「大丈夫、気もち、いい、……はぁっ、ん、ああ。降谷、」
「零ってよべ。……命令。」

しばらくゆっくり中を慣らすように動かして、菜々の腰を片手で抱いてもう片方でへそから胸まで撫で上げる。
また少しずつ菜々の喘ぎ声も我慢できないみたいに大きくなってきて、ぐちゅぐちゅ鳴る結合部のぷっくり出ているそこも弄れば菜々は大きく喘いで腰も揺れ出した。

「あ、…れ、いっ、!おねがい、もっと、ん、激しく、してっ、」

生理的な涙を流しつつ懇願する彼女をみて冷静にはもういられなかった。

「悪いが、優しく出来ない、」

ぱん、ぱん、ぱん、とさらに強く激しく菜々の一番奥に押し付けるように突き上げれば、「ひゥ!ああ、〜〜〜ッッ!!」と声をあげ、びくんびくんと体を反って、中がきゅうっと締め付けられる。

「あッ!あぁ、零、私もぅ、イ、イく…またぁ、イく、ウ!」
「オレ、も、」

ガクガク震えている菜々の中に入れたまま、くっ、と顔をしかめて、精を放った。

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