*裏要素あります。
本当は俺の顔と声を覚えてくれてるんじゃないかと少しの期待と共に菜々に会いに来たのだが、初めに話しかけた時、彼女が全然気付いてないことに気がついた。
だからもう組織から抜けたけれど、初めから"赤井秀一"だと言ってもただの3年前の一般人と思われて避けられるだけだと思ったし、顔は知らずともコードネーム位は聞いた事があるだろうと判断して"ライ"だと名乗った。
それに、俺の記憶上菜々は俺が組織を抜けてから組織に入っている。
どうせ、組織で俺の話なんか禁句でそんなに情報は無いだろうし大丈夫だろう。
思い出されるのはあの事。
あの時。3年前の彼女に初めて会った頃。なにも会いに行きたくなかった訳じゃない。というか、むしろ行きたかった。
だが不幸なことに、丁度あの時はようやくジンとの仕事にこぎ着くことが出来たのだが、仲間の捜査官のミスで失敗に陥ってしまった。
勿論言うまでもなく、俺は組織に命を狙われることになった。
1年間、うんざりするほど日常的に狙われ続けた。
となると、ただ俺が彼女に"会いたい"という自分の欲求だけで行動することは彼女を危険に晒すことになってしまう。だから会いに行かなかった。…いや、行けなかった。
だが。最近組織も一旦諦めたのか、気配が無くなったことに気付き、今ならと思って菜々を探したのだ。すると驚いたことに、彼女は組織にいたのだ。
お前は敵になったのか?
それとも?
でもそれは会って確かめたらいいし、それでも分からなければ調べればいいと思った。
だが、今の彼女の様子を見れば大方予想はついた。
「じゃあ、続きでもしようかな。」
こんな蕩けるような顔をしていかにも待ちわびてます。みたいな期待たっぷりの目で見られたら我慢なんて到底出来る筈ない。
俺は彼女を横抱き…いわゆるお姫様だっこというヤツをして優しくベッドの上へ横たえた。
「…ら、い。…っん、」
彼女のトレードマークである赤のかかったふわふわな髪を撫で、まるで誘うかのように突き出た艶やかな桜色の唇にかぶりつく。
「…ちょ、まっ……て、…ん、」
ライ、か。今は流石に無理だとしても早く"秀一"と呼ばせたい。何故か菜々を前にすると普段はあまり出さない欲が次々と溢れでてきてしまう。
俺の唇を菜々の唇から徐々に下に下ろしていく。耳元、首筋、胸元……それと同時並行にドレスの下に履いている下着を抜き取った。
太ももを持ち上げ、自分の印を数個つけ、そのまま彼女の弱い部分をネットリと舐め上げる。
「ちょ、…ライ……やめっ、」
「フッ。ここは喜んでいるようだが?」
菜々が数回イッたのを確認し、指をゆっくりと膣の中に指を入れた。いいトコを探りながらナカを慣らしつつ、左胸の先端を少し舐めた後強く吸ってやる。
「…っあ…っ、は、っ…ん」
菜々の吐息が徐々に俺の理性を簡単に崩していく。ん、もう充分だろう。
「ぁ、っは、…あっ、ら、いっ、だめっ、…んっ、」
「…っ、だめじゃないだろ?……もっと、ねだれ。」
俺のモノが欲しいと言わせたい衝動に駆られた。
すると菜々は初心な少女のように顔をピンク色に染め、腕で顔を隠そうとしながら
「…もっと、もっと激しくしてっ、早くライのがほしいの」
強気な言葉とは裏腹に、トロンとした目、顔は紅潮し、紅色になった唇の色。そして余裕のなさげな表情と息遣い…
正直なんとも言えない興奮が俺を焚きつけた。
「…挿れてやる」
我慢が出来なくなった俺は菜々のナカに入れ、ゆっくりと出し挿れを始めた。
菜々の感じる場所を見つけピンポイントで攻め続ける。恐らくその強い快楽から逃れようとしている菜々を見るともっと、もっと乱れて欲しいと思い、何度も刺激を与えて続けてしまった。
「んああっ、ぁ、ライぃっ」
「ん、弱いなココ」
「っ!ぁあっ!…もう、わたしっ…っ」
「ふっ。もう…か?」
「あ、っあぁ、…ばぁか、んッ、誰の、せいだと思ってるのよぉっ、!」
ちょっとした文句を漏らしつつ俺の首に抱きついてきた。
甘えるような潤んだ瞳で俺の事を見つめている。
菜々の限界が近い事を知った俺は少しピッチを早め、より深くついてやる。
「ーーっやぁぁッ!」
イったのだろうビクンと腰が跳ねた。菜々のナカは狭くなり強く俺を締め付ける。
「…悪い、俺もッ、…くッ、」
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