Rojo | ナノ

Rojo

心地よい髪の淡い香りがそっと俺の鼻を掠め何時もより心地よく目が覚めた。暖かなぬくもりと香りの元を辿れば縮こまって、まだスヤスヤと子猫のように眠っている菜々の姿が見つけられた。

安心しきった様に眠る彼女はなんとも愛おしく、至福と思える時だと思う。
体を菜々の方に向け、観察しているとふと目が布団との狭間にある同世代と比べても大きいであろう透き通るような白い果実達が見え隠れしているのに気づいた。

つい自分の目が胸ばかりに視線がいってしまい、きまりが悪くなったので一度携帯に何か連絡が入っていないか確かめることにした。

すると母さんからLINEが入っていた。

【新ちゃん♪菜々ちゃんとの楽しい夜はどうだった?】

……な"っ!母さん……。
恥じらいっていうもんがないのか。

【バーロー。何もしてねぇよ。】

暫くして返信が帰ってきた。

【またまたぁ〜恥ずかしがらなくてもいいじゃない。ちょっとだけでも教えてよ!ね!】
【しつけーぞ。母さん。だから何も無いって。」
【え?ウソでしょ?折角この私がお膳立てしてあげたのに!?新一あなた何も手を出してないの!?】


そうなのだ。実はあの後俺は菜々に飛行機機内での事件を解決したことや日本での生活であったり色々な話で盛り上がり、

「じゃあ、新一。私そろそろお風呂借りるね。」
「ああ。ゆっくり入ってきていいから」
「ん、ありがと」

そう言って菜々は例のでっかい紙袋を持って浴室へ消えていった。

菜々に久しぶりに会えて嬉しかったせいでつい"泊まっていけ"って強引に引き止めちまったけど、

よくよく考えたらそれって、イコール菜々と一緒のベッドで寝るってことじゃねぇか!と気づいた。

そうなれば男と女が同じベッドで夜を過ごすって、

不躾な考えで顔がボッと赤くなったのが自分でもわかった。
もし、もしもだ。俺が誘ったら菜々はいやがるのか?
でも最初帰りたがったよな?それって実はダメってサインってこととか?

うーん。と1人で考えてると、いつの間にか時間が経っていたらしく、

「新一。上がったんだけど、」

もう上がったのかと菜々の方を見ると、なんと、そこにはピンク色でスカート型の可愛いらしいネグリジェを着た菜々がいた。
PREV / NEXT

- 26 -
TOP MAIN
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -