蘭と園子は2日前、菜々に言い過ぎた事と、ポアロでの支払いの事に関してすごく悔やんでいた。
ただ、事実が知りたかっただけのに、まるで責める様な言い方をしてしまって。
「菜々、今日も来てなかったね」
「えぇ。特に私、この間すごく言い過ぎたから謝りたかったのに。」
「もし、明日も来なかったら新一に菜々の家を聞いていってみよう?」
そう結論づけて
明日を迎える事を決めた2人は
のちにすごく後悔することになるとは知らなかった。
***
やっぱり次の日になっても菜々はこなかった。予定していた通り蘭と園子は新一に尋ねることを決めた。
「ねぇ、新一。菜々の家教えて欲しいんだけど。」
「あぁ?菜々なら昨日からもういねぇよ。」
「「え………。」」
「だから、菜々ならもうアメリカにいった。語学留学だってよ。」
「いつ!?いつ戻ってくるの?」
園子が真剣な顔で新一を問い詰めた
「…わかんねぇ。」
「わかんないの!?あんた彼氏でしょ!?」
「ああ。彼氏だ。だがな。彼氏だからっていって何でも知ってるもんだと思うな!」
新一の言葉に蘭と園子は何も言えなかった。
そして気づいた。ただ新一に八つ当たりをしているに過ぎないんだと。
自分達のしたことへの後悔と無力さに2人は嘆いた。
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