私は苗字 名前。鬼殺隊の一員であり刀の色は赤色である。

つまり炎の呼吸の使い手。だけど私は独学で戦い方を学び、正直最終選別までそういうものがあるとは知らなかった。



鬼殺隊になったものの、同期の炭治郎みたいに禰豆子ちゃんを人間に戻すだとかそういった目標もなく。
家族が鬼に殺されたわけでもなく。家族は病死して1人だしなんかやってみようくらいの気持ちで現実こうだ。



だが独学にしては今まで出会ってきた鬼と戦い勝ち続けているし少し才能はあるのではないかと我ながら自負している。



ただ十二鬼月とはまだ出会っていない。
炭治郎から聞いた自称十二鬼月の矢印と手毬の鬼もそうだと思ったくらいには強かったらしいけど、珠世さん曰く「弱すぎる」と言っていたようだ。



好奇心で十二鬼月と戦ってみたい気持ちもあるし、でもまだ生きたいような、別にいいような。



そんな事をただボーッと考えていると鎹鴉から南東に行けという指令が出された。



そして私は直感的に十二鬼月ではないかと感じた。



やるからには全力で立ち向かおう、そう思い私は指示された方へと向かったのだった。


月の位置からして今丑三つ時だろうか。


あまり人気はなく、一般人の被害は0ではないが少ないらしい。


ただ来る途中で鬼殺隊であろう人が殺されている状態を数人見た。



間違いなくここに鬼はいる。


私の他に鬼殺隊はいない。私1人。

何かの気配がする。人ではない。

後ろを振り向くとそこには目に「下弦」を表す字があった。

呼吸を整え、下弦の鬼に立ち向かった。

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