ダイヤモンド
 




『ねぇナツ。やっぱり帰ろうよぉ』


『なんでだよ。報酬がいいからって喜んでたじゃねぇかルーシィ』


『それは、こんな仕事じゃないと思ったからよ!』



今回あたし達が引き受けた仕事は巨大ネズミの退治。
報酬は30万J!


家賃がピンチだったあたしはこの仕事ヤル気満々だったけれど…。


今は巨大ネズミに追いかけられていてそれどころじゃない!!!


『ナツ!どうにかしてよぉお!!』


『無理。こいつぜってぇ臭い毒ガス吐くって』


『こいつはアンジェリカじゃないわよ!!!なんで今回に限ってハッピーいないのよぉ』


『ハッピーはウェンディ達の仕事についていったんだよ!』


後ろを見るとアンジェリカ擬きがすぐ後ろまで迫ってきていた。

『お!ルーシィ、ちょうどいい洞窟があるぜ!あそこに入るぞ』


そのまま洞窟に駆け込むと、アンジェリカ擬きは巨体が仇となり洞窟に入れなかった。


『ふー。助かったぁ…』


『なぁルーシィ。なんか洞窟の奥の方光ってねぇか?』


『あ、ホントだ』


見ると確かに奥の方にキラキラ光るものがある。


行ってみるとそれは石だった。


『なんだよ、石かよ。食いもんかと思ったのによー』

『ちょっとナツ!これ1つだいたい5000Jで売れる石じゃない!!』


『これ売れんのか!よし、じゃあこれ集めてからネズミ退治しに行こうぜ』


二人で近くを探す。
あまり見付からず、だいたい30個くらい集めたところで日が傾いてきた。


『ふー。これくらいにしときましょうか』



『そうだなー。つかオレ達って何しにきたんだっけ?』



『これ拾いに来たんじゃなかったかしら?』





すっかり本来の目的を忘れていた二人でした。




――――――

タイトル『ダイヤモンド』ですけど、この石はダイヤモンドじゃありません(笑)

ナツルーというよりなんかギャグ。


アンジェリカはシェリーが飼ってた(?)ネズミです。

実はアンジェリカ大好きですww



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