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「クリスマスにご予定は?」
「ないに決まってんだろど畜生」

むすっと頬を膨らませて言った当麻の顔はそれはそれは面白いものだった。

「やっぱりね」
「ああはいそーですよ!それで?それがどうしたっていうんですか。クリスマスも独り身の上条さんで何が悪いんですか」
「悪いなんて言ってないよ、むしろ私的には好都合」
「へ」

好都合、という私の言葉にわけがわからないと言いたげな当麻の間抜けな顔。うんやっぱり最高に面白い。なんというか、今日の当麻は、感情が顔に出すぎだよ。たまらず笑みを零せば、当麻またむすっとした顔になる。

「よければその日、私と一緒に過ごしませんか?」
「へ」
「当麻」
「へ?」
「あ、嫌だったら断っ」
「嫌なわけない!……だ、ろ」

あ、れ。当麻の顔真っ赤だ。さっきのむすっとした顔はどこへ行ったのやら。情けない顔で赤面している当麻。

「そ、その日……って、クリスマス、だよな?」
「う、うん」
「俺でいいなら、その、よ…喜んで……」

照れたように頬をかいてはにかむ当麻に目を奪われる。ほんとは当麻から誘ってほしかったな、とも思ったけど当麻のかわいい表情が見れたからまあいいかなあなんて。

……クリスマス、楽しみだなあ。



111218