junk | ナノ

「好きな女ひとりも守れないなんて、な」
「なにいってんの…」
「なまえを巻き込んで、なまえに怪我までさせた、俺は…お前に庇われて、」
「上条の怪我がそんくらいにすんでわたしは嬉しい」
「嬉しい…?」
「だって、上条が大怪我して入院したらわたしが寂しいじゃない」
「!」
「それは嫌なの。……ま、わたしが入院することにはなっちゃったけど、」
「っなまえ…!」
「こ、こら上条、怪我人に抱きつくなってー」
「なまえ、なまえ、なまえッ…」
「あーはいはい。よしよーし、泣かないでね上条」
「な、泣かねえよ…」
「すぐ退院するんだから心配しなくていいんだよー」
「心配するに決まってんだろ」
「あー、上条に心配されたわたしってば幸せものだね」
「…ばかなまえ…」



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