「なまえさーん」 「むあ?……コラ当麻、」 「んー」 「離れなっ…」 「ヤダ」 「ちょ…!」 ポチポチとゲームをしていた手をぎゅ、と握られ腰に抱きつかれ、やたら甘えたな当麻にわたしは動揺した。オイ、こら、少し落ち着きなさい不幸な高校生くん! 「あっ…」 「なまえさんが最近ゲームばっかりしてて上条さんは悲しいです」 「…子供」 「はいはい」 「当麻のあほ」 「なまえさん」 「?」 「少しは俺のこと、見て?」 「……顔が近いよ当麻」 「まだなにもしてない」 「何もしなきゃいーってもんじゃないでしょーが」 「まあ、今からするけど」 「とりあえず当麻、落ち着け。そろそろインデックスちゃんが帰ってくるんだから、ね?」 「…ヤダ」 「はぁ…あのね、当麻…」 「無理。こんなにかわいいなまえさんを前に待ったもやめても離れても、上条さんには聞こえません!」 ドンドン!! 「カミやーん、遊びにきたぜよー」 「げ…」 「なまえさんがいるのは分かってるんだぜい。おとなしくドアを開けるといいにゃー」 「? つちみかどくん、かな」 「はあ、不幸だあ…」
110327 :甘えた当麻さんと年上さん
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