「誰かさんのせいで眠れなくなった、どうしてくれるの」 「?」 「言っとくけど土御門のせいだから」 「な、なんのことかさっぱりなんだが…」 「ホラー映画よ、ホラー映画」 「……ああ!」 「ホントバカ、なんでチョイスしたのがホラーなのよバカ」 「なまえがホラー苦手なのは知らなかったにゃー。ごめん」 「そもそもなんでクラスで映画なんか見るんだ…授業しなさいよ授業…」 「映画を見ることになったのはなまえのせいじゃなかったかにゃー?」 「うっ」 「小萌先生が授業でやるべき内容は一応終わったって言ったとき真っ先にたまには皆で映画でも見ましょうよ、って言ったのはこの口だったはずだがにゃー?」 「う、うるさい!」 「全部俺のせいにするのはよくないと思うぜい」 「…ごめん」 「よろしい」 「はあ…にしても、こわかったー」 「なまえがホラー苦手とは、おもしろいにゃー」 「ぜ、ぜんぜんおもしろくない!」 「…、そういえばなまえは…」 「?」 「ちゃんと映像見てたのかにゃ?声ひとつ上げていなかったようだが…」 「いやあ、隣に上条がいてさ、上条が肩貸してくれたおかげでなんとか叫ばずにすんだのよ」 「肩…?」 「恥ずかしながら…ごにょごにょ…」 「……全然おもしろくないにゃー」 「へ?痛っ!ななな、なんで頬抓ったの!?」 「なんで赤くなってるんだ、その顔むかつくぜい」 「む、むかつくって…」 「…ラッキー俺にも起きて欲しいにゃー…」 「?」
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