七 七度目は今から飛ぶという金髪を見送ってやることにした。単なる暇潰しだった。 飛ぶ前に一服、と言ってとても美味そうに煙を吐きながら、ヤツは残りの煙草を人の口に差し込んでなんの前触れもなく消えた。 飛ぶ瞬間は見ていない。煙草を靴の底で踏みにじって七度目の手術室に向かう。