一応担当医だから病室に足を運んでみた。が、患者は窓の外へと消えようとしているところだった。


「あ、先生」


僅かに金髪の体が室内に戻りかける。


「いや、だめだだめだ」


自分を戒めるかのように首を振り、やはり金髪は窓の外に消えた。





第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -