お前に嫌われるなんて簡単だよ、お前とお前の大切なあの子に酷いことを言うんだ。息を吸い込んで、ほら一息で言ってしまえ。迷わぬうちに早く!
「あの子が死んだのはお前の運命だよ。あの子は死んでお前を強くした。死ななきゃただの生温い幸せだったさ。お前も、あの子もな。」
そう吐き捨てた瞬間眼球の奥が熱い、とても痛む。指の先が痺れて吐き気がした。この言葉は嘘じゃない、けれど本当でもないんだ。こんな風にお前の夢を汚すことになるなんて信じたくなかった。

「どう?醜いだろ?でも俺ってこんなもんだぜ」
上手く息が出来なくて苦しい限界だもう耐えられない。だからお願い早くこの手を離してくれ。

▼汚れ役





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