5.初鍛刀にレッツトライ



「え〜っと、それで私はもう帰っていいのかな?」

そろそろ本当に塾の時間がヤバい、スマホで時間を確認するとこんのすけに視線を送り、早くこの空間から私を元の世界へ戻せと催促を。

「まだです!まずは鍛刀を行い、それから審神者さまを元の世界に帰っていただきます」

「え、なに?担当?2人と1匹の役割分担みたいなの決めればいいの?」

「そうではありません。刀をもう1振り審神者さまの霊力で発現させていただきたいのです」

それから簡単な説明をしてくれた狐の話は正直な所焦りからか右から左で、まずは移動する事からだと真っ白い空間から今度は本丸というだだっ広いお屋敷へと連れて行かれた。こんのすけに続いて歩いて行くと鍛刀部屋と書かれた札の掛かった襖の前に到着する。その襖に指をかけ、横へ引くと

「え、ちっさい、…かわいい」

小さな人形の妖精のような物がいる、可愛い。
この妖精さんが刀を作ってくれるんだって、すごいね。

「では刀を作る為の資源量を選択してください。審神者さまはまだ先ほど成り立ての為、遠征も出陣もされていないので私が僅かではありますが用意しておきました!」

ふふん、気が利くだろうと言わんばかりに鼻を持ち上げていわゆるドヤ顔でその狐はこちらを見遣る。「ハイハイ、アリガトネー」と適当な返事を返してなまえは元々設定されていた資源量のままポチリとボタンを押した。すかさずこんのすけが手伝い札という時間短縮アイテムを持ち出して鍛刀を完了させた。

「さてさて、初の鍛刀ご対面はどんな人なのかな〜」



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