Short | ナノ

好かれる相手

ある日のプロデュース。

なまえはTricksterのみんなのダンスを眺めながらふと、あることを考えていた。

(Tricksterのみんなって、後輩から慕われてるてるよなぁ…)

北斗くんは友也くんから
スバルくんは創くんから
そして、真緒くんは忍くんから

みんなそれぞれ後輩から慕われている。

…あれ?
真くんは?

(真くんと仲の良い一年生…。
同じ委員会の忍くん、はなんか違う気がするし、かと言って同じ部活の桃李くんは先輩を慕うようなタイプじゃないし…)

そんな事を悶々と考えていると、プロデュースが一区切り付いたので休憩を入れようということになった。

個々の飲みたいドリンクを聞き、買って来るね、とレッスン室から出ると、後ろから真くんが駆けて来て

「重たいだろうから僕も手伝うよっ!」

と言ってくれた。

うーん、疲れてるだろうに申し訳ない。

そう思いながらも「ありがとう」と笑んで返すと、照れたように頬を掻きながらはにかんだ真くん。

(こんなに優しいのになぁ…)

とジッと真くんの顔を眺めていると

「あっ! ゆうく〜んっ♪」

「げっ! この声は泉さんっ!?」

こうしてまたもや、もはやいつもの風景となってしまった瀬名先輩と真くんの追いかけっこがはじまる。

真くんが逃げて、瀬名先輩が追い掛ける。



…あ、真くんにも慕って(?)くれる人いたね。

瀬名先輩は後輩じゃないけど。




Fin.

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