▼ アタシだって心は乙女よぉ?
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この話は
女の子好きな羽風先輩と心は乙女な嵐くんを絡ませたらどうなるのか
という好奇心から出来た話です。
ネタとして読んでいただけたら幸いです。
飽くまで
お姉ちゃん→転校生←←←羽風先輩
です。
腐ネタではありません。
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「なまえちゃん、今日の放課後はどうしましょうか?」
昼休み、珍しくお姉ちゃんのレッスンがない日となまえのプロデュースがない日が被ったので、放課後にふたりでお出掛けをしようという話になっていた。
「そうだなぁ…、あっ、そういえばお姉ちゃんがこの前いってた、オープンしたてのケーキ屋さんはどうかな?
あそこ、外装も可愛くて気になってたんだよね」
「あらぁ、いいわねぇっ!
なら放課後、迎えに来るわね。楽しみだわぁ〜♪」
そういいながらお姉ちゃんはお手製の鶏のからあげを分けてくれた。
…うん、美味しい。さすが女子力。
放課後になって、荷物をカバンに詰めていると隣のクラスのお姉ちゃんが迎えに来てくれた。
二人仲良く並びながらお話をしていると
「あれ?もしかしてなまえちゃん?
奇遇だなぁ、今日はプロデュースない日なの?
俺も暇なんだよねぇ、ねぇ、一緒にどっか行かない?」
と前方から羽風先輩が手を振りながらこちらへと歩いて来た。
なまえは思わず身構える様に嵐くんの袖を握る。
「やだなぁ、そんなに警戒しないでよ。
別に取って喰おうなんて…思ってない事もないけどさ〜」
ウインクを交えながら恐ろしい事をいう。
「…今日はお姉ちゃんと約束していたので」
そういって嵐くんに目を向けると、頬に手を当て嬉しそうに微笑みながら羽風先輩を見ていた。
「あらやだ、羽風先輩、アタシにはお誘いはないのかしらぁ〜?」
突然嵐くんがそんな事を言い出す。
「えっ! いやぁ、俺男と出掛ける趣味はないんだけど?」
「やぁねぇ、アタシだって心は乙女よぉ?どうせならアタシとどこかに行きましょっ♪
もちろん、ふ・た・り・で♪」
(えぇっ!?お姉ちゃん、私との約束は…?)
不安気な瞳を嵐くんに向け、更に強く袖を握ると嵐くんは、ウインクしながら(しーっ)と人差し指を鼻先に持って行く。
その行動の意味がよく分からず、首をかしげていると
「うーん、困ったなぁ。 というか厄介だなぁ。
なまえちゃん、デートはまた今度にしようか?」
逃げる様に背を向けて歩き出した羽風先輩。
「今日はアタシの方が先に誘ったんだもの、なまえちゃんは譲らないわよ〜?」
勝ち誇ったような笑みを浮かべ、羽風先輩の背中を見送るお姉ちゃん。
…強い。
Fin.
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