▼ うちの嫁に来ないか
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オッス!
夢ノ咲学院のプロデューサーだった私は無事卒業し、現在花の女子大生!
当時プロデュースしていたアイドル達は大学生活を送りながらアイドル活動を続けているものもいれば、本格的に芸能界入りを果たしてアイドル業に専念しているものもいる。
私?
私は冒頭でも言ったでしょ!花の女子大生☆
プロデュース活動は頼まれた時だけ、今は普通の女の子してます!
大学生になって勉強して、遊んで…って思ってたけど、とてもお金がかかる。その上晴れての独り暮らしまではじめちゃったものだから食費やら遊び代やらでお金が飛んでいく飛んでいく…。
今日もそんな軽く飛んでいくお金を補う為にはじめたバイトで小さく溜息を洩らした。
よりによって今日は遅番…、帰るのは日にちが変わってからだ。
なんとかバイトを無事に終えて、帰路に着く。
携帯をいじりながら自宅の扉を開ければ私のより大きな靴が一足。
その靴を特に気にかけることなく自室へ進んで行けばソファに強面の赤頭の大男が寛いでいる。
そんな大男の目の前には…ホカホカ湯気の立つ、オムライス!!!
「紅郎くん〜!!!!」
私は半ばタックル気味に彼の腕の中へと飛び込んで行った。しかしそんな私をものともせず受け止めた彼は私の腰に手を添えて此方を見下ろす。
「お、帰ったか。そろそろかと思って飯作っちまったんだが…もしかしてもう済ませてたか?」
少しばかり不安そうに眉毛が下がる、ぐうかわ。
「んー、食べる〜」
そう言いながらも私は離れる気が全くもってない為、彼の胸元に頭をグリグリと押し付けた後甘えるように顔を上げては瞼を伏せた。
一つ小さく息を洩らした後降ってくるのは優しい口付け、数回角度を変えて唇同士を触れ合わせた後にどちらともなく互いの唇を啄みはじめる。
とても心地良い、私が彼の首に腕を回し掛けた刹那触れていた下唇が離れて行く。けれども上唇を軽く触れ合わせたまま至近距離にて視線を絡ませつつ目の前で深緑に揺れる瞳は僅かな熱を宿していた。
「飯、食って、風呂行って、洗濯モン回して、それ干してさっさと寝ちまえ。明日もバイトあんだろ」
…ここまで焚き付けておいてそれはひどい。
でも彼が私の身体を心配した上での発言だと理解しているからもう一度私から唇を押し付けた後彼の腿の上から退いて「はーい」と返事を返した。
紅郎くんとこうしてお付き合いさせていただくようになってから、食事はきちんと取るようになった、その上家事全般をこなしてくれるスパダリぶり。うちの彼氏すごいでしょう?
とまぁ、大学生になってもそれなりに楽しく、やってます。
将来は私が紅郎くんをお嫁にもらうんだ☆
Fin.
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