「ところでさ、名前はいくつなんだ?うん」
「見りゃ分かるだろ。ただのガキだ」
「なっ、サソリさん酷い!私もう立派な大人です!」
「は、ありえねー」

そう鼻で笑う旦那に殴り掛かる名前。だがいとも簡単に止められ逆に返り討ちに合う。つか、体の動き悪すぎだろ。うん。リーダーが言ってた「全く使えない」はそのまんまの意味だったのか!オイラはてっきり、よくある謙遜かと。そこでふと思いつく。ここ暁に、謙遜をする奴なんて、イタチと鬼鮫と角都とオイラくらいだ。ん?いや、謙遜というよりは鬼鮫と角都は嫌味っぽい感じか。
イタチもイタチで、謙遜も何もしない気がする…。

でもそれ以外は自身の力を過信しすぎてる奴ばっかりだったっけな。うん。

「おいデイダラテメェ。誰が謙遜だぁ?お前のどこが謙遜だ現実見やがれ」
「は?なに旦那人の心読み取って」
「全部だだ漏れだばーか」

しまったオイラとしたことが。とんだ失態だ、うん。
小さな失態だけど旦那のアウトゾーンに触れたオイラには怒りの矛先が向けられる。さて、どうするオイラ。
そんなときにまだまだお子ちゃまなKY名前が声をあげる。

「そっそういうサソリさんだって見た目こどもじゃん!」

まだそこ気にしてたのか。なんか何も言わないと思っていたらずっとそんなことを気にしてたのか。やっぱりお子ちゃまだな。うん。

「は、笑わせんな。」
「名前、こう見えても旦那は35だぜ」
「!?」

今にも飛び出そうな大きな目が更に大きくなる。口をあんぐりあけて固まった名前に再び鼻で笑う旦那。あれ、なんか旦那にしちゃあ珍しく楽しんでないか?うん。
…ははん。なるほど。旦那が、ねぇ。にやにやしちまいそうだぜ、うん。

「で、話戻すけど名前はいくつなんだ?うん」
「ふふん、私は16さ!どうだ!」
「「…」」
「え、え?なんで二人とも固まるの」
「「…ガキ」」
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