「ああそうだ。皆に伝えることがある。さっきそこでいいものを拾った」
「「「「は」」」」

急にリーダーが何か思い出したような物言いでそう言った。

「いいもの?」
「なんだそれ。うん」
「金か?」
「そんなレベルなのか」
「今から持ってくる」

がたりと腰をあげたリーダーに「食事中に立ち歩かないで下さいよ」と注意をする鬼鮫。お前はオカンか。

「…うぐ、ごちそうさま」

しかもそれ真に受けて残りの飯を掻き込んだよコイツ。マジになってやがるよ。俺達のリーダーってこんなんでいいのか?
泣く子も黙る暁の内部事情がこれとは情けない。

「で、これだ。拾ったの」

ずい、と差し出してきたのは

「「「「女…?」」」」
「ガキ?」

首元をがっつり捕まれて足がぶらぶら宙に浮いているにも関わらずへらへら笑うそれは女というよりはただのガキだった。

「全く使えないが、ペット的なノリでコイツを拾った」

リーダーの言葉に目眩がした。


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