リーダーからは最初はツーマンセルを組んでもらうとは言われていたが、こんな小娘と一緒だとは。
とは言っても俺もまだまだ小僧と呼ばれる年齢か。

「おい名前」

「私、一応先輩だからね?」

くすくす笑いながら言う名前を見ながらこんなヤツが先輩で大丈夫なのか不安になった。

「ま、きっと同い年だからこれくらいがちょうどいいけどね」

一体どっちなんだ。
ハッキリしろ。
そんなことより同い年?んなわけあるか。コイツはどう見てもガキだろ。よくて13歳ってとこか。

「で、なに?」

「…お前は一体何歳なんだ」

「私?私は15歳」

無意識のうちに目が見開かれた。
コイツが15?
同い年だと?

「ね、きっと同い年でしょ?」

にこにこと笑う名前はどう見ても15歳じゃない。ガキだ。

「…ありえない」

…ん?待て。同い年で先輩?
こいつは一体いつから暁にいるんだ。

「おい。」

「ん」

「お前はいつからここにいる。」

「名前で呼んでよ」

「質問に答えろ」

「はいはい、」

苦笑しながらそう答えたかと思えば急に冷たい目になり真っすぐ俺を見据えた。ぞくり、背筋に何かが走る。コイツ、何か闇を抱えてる。

「私は、もう記憶のある時から、ずっとここにいる。」

目の前にいる人は、いつも哀しい目をしてる


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