その一瞬の輝きは酷く眩しくて、瞼の裏に焼き付いては離れなかった。手の内におさめたそれを、出来ることなら離したくなかった。離れてしまった。だから、留めておけないそれを、また、ひっそりと待ち続けるのです。
それは、まるで呪いにも似た
懐かしい夢を見ていた
暁の向こう側で始めましょう
2
3
4
世界の弾ける音がした
凪いだときに身を委ねる
愛を知らぬものたち
雨音につつまれて
感情というものはままならず
違う流れの先に見るのは
朝露に滲む
月と太陽はまた巡る
約束の花びらを重ねる
おはよう、新しい世界へ
2
3
4
この手に握るは明日の月
知るは意識の外側のみ
いつかその果てに辿り着く
その先のふたりの在り方について
またひとつ花が咲く
君は僕の永遠の一瞬
再会の鐘の音は遠く
2
3
4
海の女王の街にて
揺らぐものに名をつけるとすれば
雲間より注ぐその先は
岐路に立つ
2
3
4
5
魔法のお時間です
その身に宿るは炎かそれとも
その楔は海の色をしている
先へ踏み出すということ
夢と現の合間を示すもの
灯火分かちて蝋を彩る
最西端より愛をこめて
×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -