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『続きまして、エントリーナンバー4番。キムラスカ王国ファブレ公爵家長子、ルーク・フォン・ファブレ様』
「うわっ、じろじろ見るんじゃぬぇよ!!」(いきなり喧嘩腰っ!?)ルークは、先ほどの服装のままだが、髪をツインテールにしていた。
それを見たガイは……
「ルーク!結婚してくれぇっ!」「死にさらせぇぇぇぇ!スケベ大魔王っ!全てを灰燼と化せ、エクスプロードォォォォ!」アッシュの譜術が炸裂し、ガイは一発で戦闘不能になった。
「あ、アッシュ…ありがとな//」
「ふ、ふん!お前を助けたわけじゃねぇぞ!ガイが、うるさかったからだからなっ///」
「ツンデレ…!」「ツンデレですわっ!次のネタはこれで決まりです!」ティアとナタリアは何やら妄想を始めてしまった。
「あ〜ぁ、ティアとナタリア、また始まっちゃった」
アニスはそんな彼女らを六神将たちと遠くで見つめていた。
『えー、以上4名が参加者です。審査はピオニー陛下にお願いします』
アスランはマイクをピオニー陛下へ渡した。
『そうだなぁ……皆捨てがたいな……』
(ほ、本気で悩まないでくれ!)
(さっさと帰りてぇ)
(ふふ…陛下には後でたーっぷり、仕事をあげてやりますか……)
(僕、こういうの初めてだけど楽しい!)
フローリアンの思考はいちばんのほほんしていたとは誰も知らない。
『決めた。みんなオレの嫁にする!』(何言ってんだこの人ーー!?)会場にいた人全員の心が繋がった。
『いやぁ、ここまで可愛くなるとは思わなかった!男だが、素材がいいと何でも着こなせるな』
笑うピオニー陛下の背後に、3つの負のオーラが立ち上がり始めた。
「おい、レプリカ。オレは今非常にあの陛下をボッコボコにしたい」
「偶然だな、アッシュ。オレもだよ」
「おや、私もですよ」
3人はそれぞれ武器を持った。
……ピオニー陛下に審判が下ろうとしている。
「陛下」
『ん?どうしたジェイド』
「私たちが、今どれだけ忙しいか、もちろん知ってますよねぇ?」
『え、え?じ、じぇいどさん?』
眼鏡を光らせ、口元をわざとらしく弧を描かせ迫るジェイドに寒気を覚えた。
「へ〜いか♪オレたちね、今すっごい怒っているんだ」
「だからさ………………一発ボコらせろ!」
『え、えぇぇぇぇぇぇぇ!?』
マイクを持ったまま叫び声を上げたため、キーンという独特の音が響いた。
「うっわ、うるさ〜い!」
「ピオニー陛下、助けなくてよろしいのですか?」
「さぁ……?」
「……るぅくぅぅ…」
ガイ様、華麗に気絶中。
『あ、アスラン!助けてぇぇぇぇ!』
「自分で蒔いた種は、自分で処理してください」
アスランにまで突き放された。
「覚悟はいいですか?」
『じ、じじジェイド…!?』
「覚悟しやがれ!絞牙鳴衝斬!!」「旋律の戒めよ、死霊使いの名のもとに具現せよ。ミスティック・ケージ!!」「響け、集え、すべてを滅する刃と化せ!ロスト・フォン・ドライブ!!」グランコクマ中にピオニー陛下の悲鳴が響き渡り、お祭りの夜は更けていった。
End
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