Everyday It Rains
それから君と仲良くなって
僕は君と恋に落ちて
僕達は付き合うことになった。
卒業間近のある雨の日だった。
『チャンミナと出会った日も今日みたいな大雨だったね』
一つの傘の下、身を寄せ合い歩く僕ら。
隣でナマエ(カタカナ推奨)がそんなことを言った。
「そうだね。最初お前は俺のこと知らなくて」
『知ってたよ!!』
「知らないよ!俺のこと貴方って呼んでた!」
『そうだっけ?』
アハハと笑い合う。
『チャンミナ…』
「ん?」
君の方を向けば、
君は少し背伸びをして
唇に温かく柔らかい感触が広がった。
傘の下で交わしたキス。
『大好きだよ』
僕を抱きしめ耳元で君は囁いた。
そして、次の日。
君は僕の目の前から消えた。
学校もやめて
電話番号も変えて
誰にも行くあてを教えずに
君はいなくなった。
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