★騒がしい日常2




聖花はその辺にあった縄でネコを捕まえた。
ネコから自分の武器であるムチと、それについていた紙をとった。


「なんて書いてある〜?」
「ちょっと待ってください、・・・えーと、池崎館にあり・・・だ、そうです」


『池崎館』・・・どっかで聞いたような単語が聞こえた。


「池崎館っていうと・・・あそこか!?」
「「絶対そうですよッ!!!」」
「そうに違いない!!」
「またあそこか・・・」


興奮している魁さんと詩音、利音、苓花。呆れている霧音兄をさえぎって鈴音が言った。


「まぁ・・・行ってみましょうよ」


そうして僕たち8人は池崎館に行く事になった。



*     *     *



池崎館につくと、霧音兄の鎖鎌が置いてあり、
なんと優勝賞品になっていた。


「何であんな所においてあるんですかね?」
「どうしますか?霧音さん」


詩音と苓花がうずうずしている。
これはもしかしなくても・・・


「そりゃぁやっぱり」
「優勝するしかないでしょう!!!」


詩音と苓花は着ていた上着を脱ぎ捨てて勝負を挑みにいった。
・・・やっぱりこうなるんだな・・・。
利音と鈴音はのんきに


「がんばれ〜」

とか

「手加減しなよ〜」

とか言っている・・・。
下に行くとそりゃもうでっかい人が2人を見下ろしている。
相手の人は詩音と苓花の2倍もの身長があった、
だが2人は余裕そうな顔で勝負を挑んだ。


「仲間を呼んだっていいわよ?」


挑発するように苓花は言った。
それに対して男も余裕だ、というような顔をして言った。


「ふん、そんな必要はない」
「そうですか・・・でも楽しませてくれるんですよね?」
「当たり前だ」
「そうですか」
「僕等をなめた事、後悔するといい。」


詩音の言葉をさえぎるように勝負開始の合図が鳴った。


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2007.11.08
(2017.04.20)
日和







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