SPW財団勤務主/kak
財団に入ってからというもの、承太郎以外に親しい人がいるわけでもなく、仕事仲間は順調に増え、そのなかの一人がなまえだった。
新たな部署に配属されて、一番最初に紹介されたのがなまえで、話を聞けば彼女も新人だったから親近感が湧いた。
彼女は承太郎ともともと面識があったそうで、彼をまねして僕のことを「花京院」と呼んだ。日本語をはっきり発音できず、実際は「かっきょういーん」である。最近になってやっぱり呼びにくいから縮めていいかとわざわざ許可を取りに来て変なところで彼女は律儀だった。
そう見えないけど日系人なんだよねと彼女は髪をいじりながらこぼした。
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