日々徒然



たまには小ネタ
2013/02/03 01:54







今日はカミュ先輩と一緒のお仕事があり、寮まで一緒に帰宅をしています。
夕陽が背中から差して、長い影を作り、影が重なって歩いている様に見えます。
私とカミュ先輩は身長も足の長さも違うので、カミュ先輩の方が歩くのが早いはずなのですが、歩幅を小さくして私に合わせていてくれるみたいです。
カミュ先輩にその事を聞いたら「そんな訳ないだろう」と言われて、また歩幅が広くなりましたけど、次第にまた歩幅が狭くなって隣り合って歩いてくれます。
会話も少ないけど、この少しの時間がすごく嬉しい。
もっとカミュ先輩と一緒にいたい。 その想いとは裏腹に寮へと辿りついてしまう。
カミュ先輩を見るが、いつもと同じ端正な表情は変わる事はない。
急に離れたくなくなって、カミュ先輩の指先を握ってしまう。
触れた指はスゴク冷たかったけど、私はその指を離さない。

「もう少し…先輩と、いたい…です」

殆ど聞き取れない位の声だったかもしれない。
恥ずかしかったけど、どうしても一緒に居たくて我儘を言ってしまう。
怖くてカミュ先輩の顔が見れない。

「…バカな事を言うな。 俺もお前も明日の早朝から仕事だろ」
「そう…ですよね」

カミュ先輩に言い放たれ、私は手を離す。
触れた指の体温が私に移って手が少し冷たくなっている。
我儘を言って、困らせてしまった事に罪悪感を感じる。
だけどお別れする時は笑顔でと、顔を上げて笑おうとした時だった。
カミュ先輩が私の手を引っ張って、私はカミュ先輩の身体に凭れかかった。
声を出すまもなく、カミュ先輩の胸の中で抱きしめられる。

「…今夜行くから、部屋の鍵は開けておけ」

耳元で甘く囁いて、耳朶にキスをされる。
身体中に電気が走った様な衝撃に感じている間もなく、身体が離される。
カミュ先輩に話しかける前に、先輩は私の顔を見る事もせず寮に入って行ってしまった。
カミュ先輩の冷たい肌が温かかった様に感じられた。






今書いているのカミュ春がドS過ぎるので、もっと甘い話が書きたくなった。
この後のオチとしては、玄関のカギを閉めていてカミュが入れなくて、後日「貴様、何故鍵を開けてなかったんだ!!」「窓は開けてました。 こういう時って窓から入るんですよね? 玄関開けてたら防犯上良くないです!!」と言うオチにしようかと考えた。
寮ってオートロックだっけ? 記憶力が悪すぎるので覚えていない。




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