今日は「兄の日」 *06/06 23:58


だそうですね
義兄弟もいいよね、おいしいよね
ってんで彼らの会話文




門番の仕事は一生続く
「兄さん、仕事はまだ?」
「生きることが仕事だとタナトス様は仰っていたぞ」
「じゃあまだ終わってないんだ」
「ならば手伝え、馬鹿弟」
「終わった時に兄さんがキスしてくれるならね」
「前言撤回!」
「嘘ですなにも求めないから」
「本当だな? じゃあさっそくそこの机にある書類刷ってくれ」
「げえ、これざっと五〇部はあr」
「私は苦ではないぞ、お前と違って死んでるからな」
「言わないでくれよ、そんなこと」

「鬼」が出るか「蛇」が出るか
「ご機嫌麗しゅう、義兄上。商売のほうは?」
「あなたに指摘されなくても十分潤ってるよ。で、何の用?」
「そう邪険に扱わないでいただきとうございます。ここに来る理由など」
「残念ながら自鳴琴には焼酎はないよ」
「私はアルコールさえ摂取できれば洋酒日本酒関係ございません」
「そう、じゃあこれでも飲んでれば?」
「義兄上、これはどう見ても薬用の消毒に使うアルコールでは……」
「アルコールであることには、変わりないだろう?」
「さすがは『閻羅』の名を冠するだけはございますね。くわばら、くわばら」
「そういいながら飲み干そうとしてるあなたもあなただ。『蟒蛇』が」

嫌なところが浮き彫り
「アルル、見てくれ。このネクタイ新調したんだぞ」
「兄貴、それ幾らしたん?」
「いや、たったの三〇〇〇〇デルツだが」(一デルツ=二円)
「高ッ!? そんな毎日もつけないネクタイに三〇〇〇〇やと!?」
「そうだ、これぐらい給与の一〇〇分の一なんだがなあ」
「兄貴、そんなに館長代行は忙しいんか?」
「いや、私自身この仕事は本望のようなものだから忙しいなど」
「わいも北に行ければな、兄貴なんぞすぐに追い越したるわ」
「そうか、競争相手がいなくて清々するぞ」
「……本家には帰らんのか」
「勘当された私が行っても罵声を浴びせられるだけだ」
「こんなに出世したんやぞ、ガツンと言わな」
「出世したらした分、金を取られるだろう? だから嫌だ」
「義父(オヤジ)に会ったらそう伝えといたるわ」
「ああ、頼んだぞ」

蜘蛛義兄弟の事情は複雑
アルメの父(現在のアドルフ家当主:色アリアドス)とアルルの姉(色デンチュラ)が結婚。
父親は人間不信、金しか信用しない
姉は元娼婦
とてもどろどろ






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