番外・その2 [ 4/50 ]

心が、傷が、痛む。ズキズキズキズキズキ。グチャグチャグチャグチャ。

聞きたくない。もういい。嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。

「大好き、ルッチさん」

聞きたかった言葉。なのになぜ。

「こんなにもぼくを愛してくれたもの」

なぜそんなものをこちらに向ける。

「なんだって教えてくれたし、なんだってしてくれた」

お前はそんな目で笑ったか?そんな声で笑ったか?

「だーいすき、ルッチさん」

大将青雉の隣に立つ子供は、あまりに見慣れた子供。
毎日目で追って、毎日その頬に触れた。
なのになぜお前は

「こんなにやりやすいのなんて初めてでしたよ」

俺にナイフなど向ける

嘘だ、と口に出してみても、子供は笑うばかり。
おかしい。記憶の中のお前はもっと、もっと。
もっと光に満ちて、闇も血も知らずに生きたはずだろう?
ナイフなんて料理でしか握ったことが無いだろう。
無茶をせずに離してしまえ。
それは、あまりにもお前には似合わない。
だから、どうか。

「CP9の皆さんはだーいすき、だから」

どうかどうかどうか。

「さっさと消えてください。大好きな役立たずさん」

嘘だと言ってくれ。


君の名前が思い出せない


「という夢を見た」
「えええええええええ」
「まさかの夢落ちかルッチ!」
「朝起きて死のうと思った」
「だだだダメですよ!ぼくはそんなこと言いませんよ!」
「ハルア(ぎゅー)」
「大丈夫ですよ、大好きですよ」
「(!!!!)」




あとがき

管理人が暴走を始めたようです。
いやあ、書きたかったんですよ、こういうの!
黒いというか、重いというか。(笑)
完全な俺得で申し訳ないです(いまさら!)
管理人:銘




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