SS・その4 [ 12/50 ]
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角の話
「パウリーさんどうしましょう」
「どうしたハルア」
「角が生えてしまいました・・・(ぐすん)」
「・・・は?」
「朝起きたときは無かったのに、気付いたら」
「ちょ、ちょっと待て!角ぉ!?」
「何かの呪いでしょうか」
「待て待て、フードとってみろ」
「恥ずかしいので嫌ですー!」
「見てみねえと分かんねえだろ!ほら!」
「嫌ですー!」
「他の奴らには言ったか?」
「いえ、まだパウリーさんにしか」
「そ、そうか(ちょっと優越感)」
「どうしましょう、このまま鬼さんに!?」
「何が原因なのか分かんねえとな・・・」
「むむむ・・・」
「なあ、笑ったりしねえから見せてみろよ」
「・・・はい(ぱさっ)」
「・・・・!」
「パウリーさん?」
「大丈夫だ、ちょっと待ってろ」
「え?え?」
「ルルうううううう!お前の寝癖ハルアに移してんじゃねえよおおおお!!」
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酒場の話
「ハルア、これを向こうのあのテーブルに」
「はい!」
「ハルアはよく働くのう」
「ああ、助かってる」
「しかし酔っ払いに絡まれたりせんか?」
「普段からお前らが構い倒してるのに、そんなバカはいないさ」
「それなら良いんじゃが」
「だが」
「ん?」
「もっと質の悪いのが一匹」
「ハルア、水をもらえるか、クルッポー」
「はい、ちょっと待ってくださいね」
「すまない。ハルアは優しいッポー(ぎゅー)」
「わ、わ、酔ってるんですか?」
「ポー(ぎゅぎゅー)」
「・・・ブルーノ、樽いっぱいの水はあるか?」
「待て、ハルアも濡れる」
「心配無い、ワシが責任持って風呂にいれる」
「あと店内の掃除もな」
「・・・うむ」
「ンマー、あいつら揃いも揃っておかしくなってるな」
「アイスバーグさん、残念ながらあれが通常運行です」
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修理の話
「ハルア、どうした泣きそうな顔して」
「ブルーノさん・・・」
「何かあったか?」
「フランキーさんが・・・」
「あの変態に何かされたのか」
「いえ、されたと言うか」
「?」
「してもらったと言うか」
「?」
「この前、ぼく目覚まし壊しちゃったじゃないですか」
「ああ、黒いやつだな」
「ルッチさんにいただいたものですし、どうしようかと思ってたら、
フランキーさんが直してやるって」
「あいつの得意分野だしな」
「すぐに直してくれたんですけど」
「不具合か?」
「・・・工具が海パンから・・・」
「よし時計屋に新しいのを買いに行くぞ」
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語尾の話
「小さいわいな!」
「可愛いわいな!」
「わ、こんにちは」
「アニキから話は聞いてるわいな」
「アニキ?」
「フランキーのアニキなんだわいな」
「ああ、フランキーさん!」
「どこかにおでかけかわいな?」
「はい、ガレーラに昼食を届けに」
「「偉いんだわいなー!(ぎゅー)」」
「ひゃああ!」
「「それじゃあ頑張るんだわいなー!」」
「さよならー!」
「おお、ハルア来たか!」
「お待たせしたんだわいな!」
「!!!」
「今日はブルーノさんがオムライスを入れてくれたんだわいな」
「ハルア、大丈夫かおぬし」
「?」
「いや、語尾が(スクエアシスターズか!)」
「どうしたんだわいな?」
「いややっぱり何でも無いわい(ハルアが言うと可愛い)」
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そのころの話
「ぶわっちいコーヒー零しちまった!くそこんなコーヒー!」
「おいおい、投げるんじゃねえよ長官」
「あー、くそやってられっか!」
「ハルアがいねえでカリカリすんのも分かるけどよお」
「うっせー!そんなんじゃねーよ!」
「(ガキか)」
「スパンダム様、また割りましたね!?」
「ギャ、ギャサリン!」
「うっせー!飲めねえようなコーヒーが悪いんだよ」
「なあ、今度お茶でも」
「もういくつめですか」
「はっ、んなこと覚えてられっか」
「ハルアちゃんがいなくなってから食器類と合わせると26です」
「ギャサリ」
「だからいちいち覚えてねえし、壊れたなら買い足せ!」
「では次はこのカップでどうぞ」
「ああ?」
「どうぞ、お飲みください」
「?(ずずっ) ぶあっちいいいい!くそ、こんな」
「ハルアちゃんが出て行く前に磨いていたカップですけどね」
「危ねえええええええ!(ずざざざざ!)」
「長官ナイススライディング!!」
「おま、何させやがる!」
「明日からもそのカップでいきましょう」
「たりめーだ!俺以外に使わせんな!!」
「(ハルアがいなくてもうるせえな、ここは)」
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健康術の話
「ウオオオハルア−!」
「こんにちはタイルストンさん!」
「ウオオオー今日も小さいなー!」
「タイルストンさんは今日も大きいですねー!」
「よおし、今日もいっちょやるかあああ!!」
「はーい!!」
「ウオオオオオオオオオ!!」
「ひゃああああああああ!!」
「ウオオオオオオオオオ!!」
「ひゃああああああああ!!」
「・・・何じゃあれは」
「タイルストン流の健康術だそうよ」
「叫んでるだけではないか」
「そうね、どう見ても」
「ンマー、俺もやってみるかな」
「「やめてください」」
「だが、最近ハルアは顔色が良いじゃねえか」
「「え」」
「元から悪くは無かったが、調子も良さそうだ」
「「・・・・」」
「ウオオオオオオオオオ!!」
「ひゃああああああああ!!」
「さあて、俺は何て叫ぶかな」
「(本気じゃこいつ!!)」
「クルッポー!ハルア好きだあああ―!!」
「ンマー!先を越されたな!」
「「ああもうあのバカ!!」」
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