SS・その1 [ 1/50 ]

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わんわんの話

「ジャブラ様ふわふわ・・・!」
「ぎゃははは!まあ化け猫に比べりゃあそうだろうなあ」
「豹は毛も短いし、ふわふわと言うよりつやつやじゃからのう」
「・・・(じろっ)」
「なんだ化け猫、悔しかったら長毛種にでも生まれ変わって来いよ」
「・・・(イライラ)」
「ひゃああ・・・!(ぎゅー)」
「気持ち良さそうじゃのう・・・。 なあジャブラ、ワシにも触らせてくれ」
「気色悪いこと言ってんじゃねえ!」
「・・・時にハルア、シカやリスは好きか」
「可愛いです!好きです!」
「狼はその可愛いシカやリス、時には人間を何頭も群れになって追いかけまわす」
「「「え」」」
「哀れな草食動物は、さんざん消耗させられた後、その群れに体を食い荒らされることになる。ああ、あと毎年冬になると交尾期がやってきて群れの中の雄と雌が」
「やめろおおおおおおおお」
「ジャブラ様・・・」
「ジャブラおぬし・・・」
「そんな目で俺を見るなあああああ」
「ふん(勝ち誇った顔)」


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バラの話

「これを」
「わあ、綺麗なバラですねえ」
「ハルアのために買ってきた(なでなで)」
「えへへ、ありがとうございます」

「今日はこれを」
「今日は黄色ですね。可愛いです」
「気に入ったか」
「はい!」

「今日は白にしてみたんだが」
「あ、ぼく白いのが一番好きです!」
「それは良かった(メモメモ)」

「ハルア、受け取ってくれ」
「え、虹色・・・ですね・・・」
「任務で潜入した研究所で見つけた。」
「・・・その研究所は?」
「違法な生物実験と亜種開発をしていた」
「やばくないですかこれ!!」


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寝床の話

「そういえばハルアはどこで寝ておるんじゃろう」
「給仕たちの寮らしいぞー」
「なんじゃ、寮なんてあったんか」
「寮って言っても何部屋かに2段ベッドを詰め込んでるらしいチャパパー」
「それはまた窮屈な話じゃ」
「まあ給仕たちは文句は今の所無いみたいだしなー」
「ほう」
「でもなー」
「ん?」
「もともと給仕の数ぴったりのベッドしかなかったらしくてだなー。
ハルアは毎晩交代で抱き枕になってるらしいチャパパー」
「・・・ちょっと長官の所へ行ってくる」
「健闘を祈るぞー」

「ちょっと聞いた!?今度から二人一部屋だって!」
「「「「「すごーい!!」」」」」


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動物たちの話

「ぱおーん」
「ひゃああ象さんだあ!!」
「お、ファンクフリードは見せたこと無かったっけか」
「ファ、ファンクーウリード!」
「ファンクフリードな」
「ぱおーん」
「わ、背中に乗せてくれるの?」
「ぱお」
「えへへ、ありがとう」
「・・・おいちょっと誰か!
ルッチのとこ行ってハットリ借りてこい!
間違ってもルッチは連れて来んなよ分かったな!」
「お呼びですか」
「うおおおお!来ちゃったよ!」
「ポッポー」
「おわあ、ハットリさんこんにちは!」
「ぱおーん」(ほのぼの)
「「・・・・・」」
「・・・野良犬の部屋のニワトリも連れて来ます」
「頼んだ!」


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ネクタイの話

「ハルアはネクタイがよく似合うわね」
「本当ですか?」
「ええ、リボンタイも可愛いけれど」
「えへへ」
「自分で結んでいるの?」
「はい、住んでいた島でもよくしめていたんで」
「ハルア−!またネクタイ頼むー!」
「長官、セクハラです」
「頼んだから!?」
「はーい、ちょっと失礼します(しゅるしゅる)」
「すまん助かった!本島言って会議に出なくちゃいけねーんだよ」
「お疲れ様です、頑張って下さいね」
「おー、行ってくるぜー」
「まったく長官は・・・」
「いつもはしめていらっしゃらないんで、なんだか新鮮ですねえ」
「ハルア」
「あらルッチ」
「ルッチ様、こんにちは」
「俺もネクタイを頼んでいいか」
「もちろん!失礼しますねー。(しゅるしゅる)」
「すまない(じーっ)」
「・・・・」
「できました」
「ルッチ、あなたいつも自分でしていなかったかしら」
「・・・頭を打ったらしめ方を忘れた」
「ええ!大丈夫ですか!」
「(一度本当に頭を強く打てばいいのに)」


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お菓子の話

「なんじゃ、美味そうな匂いがするの」
「カクか。今マフィンが焼けたところだ」
「おお、さすがブルーノ!」
「さて、箱はどこにやったかな・・・(ごそごそ)」
「ワシは料理はさっぱりじゃからのう(もぐもぐ)」
「分量さえあえば、結構どうとでもなるものだ(ごそごそ)」
「はーあ、そういうもんか・・・(むぐむぐ)」
「ところでハルアを見なかったか?(ごそごそ)」
「ハルアか?さて、今日は見ておらんのう(ぱくぱく)」
「この前、あの子の焼いたクッキーをもらったろう。
あの礼をしたかったんだが、お、あったあった。
リボンはどこにしまったかな・・・(ごそごそ)」
「ああ、あれも美味かったのう!
しかしさすが父親じゃ。兄のワシも見習わんと(むしゃむしゃ)」
「お前はその家族設定をまだ言ってるのか・・・。お、リボンもあったな」
「当たり前じゃ!ハルアはワシの弟分じゃからの」
「そうか。ところでカク」
「なんじゃ?」
「ここにあったマフィンは美味かったか」
「うむ!美味しくいただいたぞ」
「ちょっとプッチまで泳いで行け」
「はあ!?何を言っとるんじゃ、そんな無茶な」
「菓子を買って帰って来たら俺とハルアに土下座しろ」
「・・・・あ」
「菓子を濡らせたらその鼻を折る」
「・・・努力する」


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