鰐と子供と桃鳥と7 [ 38/94 ]
「お迎えに上がりました、ジュニア」
「こんにちはダズさん。父上は?」
「校門前であの男と鉢合わせしまして、俺に行くようにと」
「そうですか。しばらくかかりそうですか?」
「ええ。ボスもそれを見越してキーを俺に」
「仕方無いですね。ここは父上にお任せしましょう」
「車まで失礼します(ひょい)」
「…あ、ダズさん、ここから父上たちが見えますよ」
「ああ、さすがに校門前からは移動したようですね」
「まさか学校側も裏庭で保護者が闘っているとは思わないでしょう」
「さすがボス。敵を前にしても冷静な判断だ」
「あ、父上のキックが避けられた…」
「いえ、2発目が入っています。あれは効いたはずです」
「おじ様は笑っていますが」
「気違いな男ですからね」
「なるほど。とても説得力がありました」
「…!?ボスが地に膝を付いている…!?」
「えっ、父上―頑張ってくださーい」
「ボスー、ジュニアが見ていますよー」
「…あそこの観客2人は何言ってんだ?」
「っち、先に行けと言っただろうが…」
「フフフ、ありゃあ俺の応援でも」
「寝言は寝て言え鳥野郎が」
「!!」
「ダズさん見ましたか、今の悪い笑みを」
「ええ、しっかりと」
「父上ー父上ー」
「ボスージュニアはしっかりと見届けましたよー」
「あ、ムービーを撮っておくべきでした」
「後で学校の監視カメラをチェックしておきましょう」
「お願いします、ダズさん」
「…ジュニア、ボスが何か言っているようです」
「え、何でしょうか父上」
「てめえら2人とも飯抜きだ」
「「え」」
2011.6/11〜7/14で使用。
クロコダイルさん大好きな子供ちゃんと側近のダズさん。
2人できゃあきゃあとはしゃぎながら応援していたり。
そして何を言われているかなんとなく分かってしまうクロコダイルさん。
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