鰐と子供と桃鳥と4 [ 35/94 ]

「・・・(かりかり)」
「可愛い子ちゃん!いい加減遊ぼうぜ」
「宿題をさぼると父上もミホーク先生も怒るのです」
「あん!?鷹の目が担任か!!」
「この前、宿題をして来なかったゾロ君と本気で殺し合ってました」
「フッフッフ!PTA仕事してんのか」
「なのでこれを終わらせるまでは遊べません」
「なら俺が手伝ってやるさ」
「・・・ちゅーそつなおじ様には難しいかもしれませんが」
「よしよし誰が中卒だ?鰐か?鰐が言ったんだな?」
「科目は国語です」
「スルーはやめようぜ」
「“指定された語句を使って短い例文を作りなさい”」
「懐かしいねえ。じゃあ俺が練習問題出してやるよ」
「練習問題?」
「宿題の問題をやる前にウォーミングアップさ。いいな?」
「おじ様にしては気が利きます」
「フフフフ!どんどん鰐に似てくるなお前!!」
「さあどうぞおじ様」
「しっかり答えろよ?“おじ様かっこいい”で何か1文作ってみせな」
「・・・・(かりかり)」
「(予想外に真面目に考え出した・・・!)」
「できました。自信作なのです」
「はえーな。読め読め」
「ぼくのおじ様、かっこ、いい歳をした大人、かっことじる、は、歩くほーそーじこです」
「つっこみ所が多すぎて参ったな!!」
「ところでほーそーじこって何ですか」
「鰐が言ったこと意味も分からずに真似してんのか」
「歩くせいしょくき、とも言ってました」
「フフフフ!可愛い子ちゃんの口からそんな単語聞きたくなかったなあ!!」
「せいしょくきおじ様、宿題の続きを」
「こうなったら保健体育1から教えてやろうか可愛い子ちゃん」
「何言ってるんですか今は国語だと言ったでしょう」
「ダメだ下ネタが根本から通じねえ!」


2011.4/11〜5/12で使用。
鰐の子供は、男の子と女の子のどちらでも捉えられるようにしてあります。
ちなみに管理人の頭の中では小学生くらいでしょうか。

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