鰐と子供と桃鳥と 1 [ 32/94 ]

「父上、ただいま帰りました」
「・・・おい、右手のそりゃあ何だ」
「無惨なまでに粉砕された携帯です」
「壊したのか?(粉砕・・・)」
「いえ、父上との通話の後でおじ様が」
「あの桃鳥、いっぺん刺してやれ」
「ですが父上、あの方は殺しても死にません」
「クハハハハ!たしかになあ!」
「果物ナイフではダメでした」
「(実践済みか・・・!)」
「灰皿で強打しても笑っていらっしゃいました」
「我が子ながら恐ろしいな。だが良くやった(なでなで)」
「ありがとうございます」
ピリリリリ
「父上の携帯ですね」
「ああ・・・おい、何の用だ桃鳥」
『鰐、てめえいつになったらくたばるんだよ』
「とりあえずはお前が死んでからだな」
「おじ様、物騒なことを言ってはいけません」
『フッフッフ!いつまで経ってもお前の可愛い子ちゃんがうちに養子に来られねえじゃねえか』
「おい、他の電話で警察に通報しろ」
「はい父上」
『おいおい、警察なんかにこの愛情が止められるかよ』
「適当に人身売買か何かの疑いをかけておけ」
「はい父上」
『親子揃ってえげつねえなあお前ら!フッフッフ!』
「父上、本当にこの方は父上の親戚なのですか」
「ああ、残念ながらな」


2011.3/11〜4/11で使用。
まさかの大反響を得たこの3人。
テンポが良いので管理人もお気に入りです。


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