W7を出港後、スリラーバークを経てシャボンディ諸島へ。少年は仲間入り(空島から戻ってからロングリングアイランドまでの間)してから、ずっと非戦闘員。仕事は主にお手伝い。ウソップやフランキーの工房の手伝いや、サンジくんと料理したり、ナミさんとみかんの収穫したり。基本何でもするので仕事は常にある。
そんなこんなで問題のくまの能力による一味離散。
戦えないし、体力も子供にしてはある程度なので、あっさり飛ばされる。ルフィと一緒に女ヶ島に行くのも面白そうだけど、1人で偉大なる航路前半のとある島にとばされる。
気を失ったまま落下して、島の隅に建てられていたテントの上に落ちる。しかしまた面倒なことに、このテントが子供ばかりを売るヒューマンショップ「お人形市」のテントだったもんだから、親方空から男の子が!マジか可愛い顔してんじゃねーか良い値がつくぜ!とばかりに売り物に。
次のオークションまではまだ数日あり、それまでは「商品下見期間」としてテントの中のガラス張りの部屋に子供を入れて公開している。
少年は空から落ちてきたのを良いことに、飾り立てて天使とか適当な売り文句をつけて、他の子供たちとは別の、テントの奥にある個室(やっぱりガラス張り)に入れられる。
この島、実は「お人形市」をはじめとしたヒューマンショップが代わる代わる定期的にオークションを開いていて、その筋ではまあまあ知られている人攫いの巣窟。
そんな穏やかじゃない島だから、何か問題が起こっても海軍へ連絡を入れるような人間がいないから島外へ情報が漏れることが無い。つまり身を隠すにはうってつけ。
と言うことでやって来ました逃亡中のCP9。
オークションの客用に宿や店は充実してるので、しばらく滞在することに。
でもやることは特に無いので、カリファさんがルッチさんを引き連れてお散歩に。
「俺は戻るぞ。勝手に行け」
「あら、こんな物騒な島で一人歩きさせるの?セクハラね」
「そう言うなら出歩くなバカヤロウ」
「おーやおやおやそこのお二人さん!さあさちょっと覗いて行きませんかい?可愛らしいお人形を揃えてますよお」
「悪いが興味が無い。他をあたって…」
「あらお人形?こんな島でも可愛らしいものも売ってるのね」
「…おいカリファ、どうせオークショ…」
「はあいお二人さん下見にご案内!!」
ってな具合でカリファさんが天然による勘違いを発揮してテントの中へ。
でもまあそこにいるのはガラスの向こうで鎖につながれている子供たちなわけで、勘違いに気付いて嫌悪感丸出しのカリファさんと、最初から嫌悪感丸出しのルッチさん。
それを、気に入った商品がなくて機嫌を損ねたんだと勘違いしたスタッフが、2人をテントの奥に案内する。
「オークション当日まで、お得意様にしかお見せしない予定だったんですが…。お二人は特別ですよお。何と言っても、今回の目玉の、空から落ちてきた天使ちゃんです。もしくは堕天使ちゃん?大人しくて良い品ですよお。更に更に、今回はなんと!下見期間中も5万ベリーお支払いただければ、10分だけこの部屋のカギをお貸ししま…お客様?」
ガラスの向こう、椅子に座って目を閉じている少年の姿に、ルッチさんびっくり。
びっくりしすぎてガン見して、カリファさんも、あらたしかあの子…と気付く。
その日の晩、何者かの手によってテントは壊滅。更に海軍に連絡が入り、ドフラさんとは関係の無いオークションだったので、子供たちは無事に全員保護。
その筋では名の売れていた人攫いの巣窟の摘発により、世界中のこの手の小規模ヒューマンショップがビビる。
まあもちろんCP9の皆さんが裏で頑張ったというか、ルッチさんがブチ切れて、夜中にCP9全員でテントを襲撃して海軍に匿名で連絡を入れてやったぜざまあ!な結果こうなった。
その後は少年を連れて別の政府未加盟の島に潜んで、ルッチさんがひたすらに少年にベタベタする簡単なお仕事。
早くシャボンディ諸島に帰りたい少年と、「俺たちを倒しておいて、七武海にあっさりやられるとは何事か」ってことで頑として少年を行かせようとしないCP9(と言うかルッチさん)
エース兄ちゃん処刑の新聞を見て、もう居ても立っても居られないのに、やっぱりCP9が行かせてくれない。戦場に乗り込んだところでお前に何が出来ると言われれば、少年も黙るしかない。超正論。
しかしその後の3D2Yの記事を見て、しっかりその意味を理解。
CP9に土下座して、2年間の修行を願い出る。
CP9にみっちり鍛えられて、2年の間に基礎訓練と六式と応用技の習得、体技や剣技も教わって少年は完全に戦闘員。でもあいかわらず雰囲気はぽわぽわしてるし、殺しはする気がないので敵を再起不能にするのに特化した。
ちなみに2年間で服装や趣味がルッチさんに毒され…影響を受けている。
約束の日の1カ月前に、本気のCP9から逃れて島を出るという最終試験が出される。ただし拠点である家から外に出てから夜の0時までという時間制限付き。その日ダメだったら次の日またやり直し。
本編と違ってルッチさんがけっこう容赦ないので、「本気と言ってもあいつらはある程度お前には甘い。だが、俺だけは残念ながら手加減無しだ。逃げるなら死ぬ気で走れ。戦うなら殺す気で来い。時間内に隙を見せるようなら……犯し殺すぞ」くらいのことは言ってのける。だいぶやばい。
ルッチさんからすれば、一目惚れして攫ったのに取り返されたけど、しばらくしてまた会えた上に一緒に生活できる!でも2年間だけだよ!さんざん好き好き言ってたのに色良い返事は結局もらえてないよ!っていう生殺し状態。
もう逃がさん!な獣の本能と、俺を越えて行け!な親心でとっても複雑。
それでも少年は頑張って頑張って、何度か勢い余って殺されかけたりしながら、期日最終日に最終試験をクリア。号泣したり微笑んだり励ましてくれるCP9メンバーと別れを告げて、最後の最後にルッチさんに自分からキスしてあげる、ある意味残酷な少年。罪な子!
はーここまで!!楽しかったー!!
FILM Zのブルーレイを見て、IFで麦わら一味の少年がモドモドの実で幼児になっちゃったら美味しいな!クザンさんに抱き上げられてデレデレされたら楽しいな!と思いついたのが発端でした。
なんとなく、IF麦わらの少年の2年間の修行はCP9と!とぼんやり考えていたんですけど、まさか映画をきっかけにここまで広がるとは…。
長々とお付き合いくださりありがとうございましたー!!満足満足―!!