兼政♀

兼続=俺
政宗=私


タメの大学生くらいです。
パロディ!














付き合い始めて最初の夏を迎えた俺たちは夏休み前から計画していたイベントを一つ一つ消化していた。今日は海。おまえの水着をみたいのだ、なんて本音は言っては却下されそうだ。恋人と海は鉄則じゃないか?と恋人部分を強調して自分でも見ほれるような(多分な、実際は自分に見ほれたこと等ない)笑顔で言えば彼女は仕方のない奴じゃと少し楽しそうに言って場所を検索していたのが3日前だった。

「幸村に選んでもらった……」

昨日出かけたのはこの為か。幸村と買い物に行ってくるとピシャリと言い放って出て行ったから昨日は一人のんびりとすごしていた。

「………」
「なんじゃ、へ、変か?」

そんなわけないだろう!白い肌を強調させるかのような真っ黒な色をしたビキニ。柄がないシンプルなデザイン。うむ、いやらしくない!腰も上も結ぶようになっているのだな、首の後ろで結ばれたリボンがかわいらしい。リボンだけでお前の豊満な乳が保護されていると思うと少々不安を感じる。大きいからもしかしたら重さに耐えられなくなったらほどけてしまうかもしれない!この水着、想像が膨らむ!ついでに俺の下半身も膨らんでしまうかもしれない、耐えろ、それは不義。いや、義なのか。仕方がないなそれは。ふむ。しかし実に良い。

「……いや、予想以上…です」
「……ほんとか?」
「に、似合っておりまする……」
「大丈夫か兼続、なんかおかし」
「いやいや!犯しませんよ!」
「なにがだ、馬鹿め!あたりまえだ馬鹿め!この馬鹿!馬鹿は死ね!」

早とちりして言ってしまった発言に顔を真っ赤にさせた政宗は俺の脛を思い切り蹴りスタスタと先に行ってしまった。美しいお嬢さん、男たちが沢山いる所に行っては危のうござる…にしても脛を思い切りとは…鬼だなお前は!

しばらく脛をさすって政宗の後を追い浜辺を急いだ。






案の定、

政宗は2人の男に絡まれていた。政宗が完全に困っている。そりゃあなぁ、政宗可愛いもんなぁ。というのはおいておいて、なんとも柄の悪そうな男だ。1人は上半身に龍の刺青が大きく入っている。やはり刺青は見慣れないものであるからあんなに大きいと少々怖い。

「ね、いーじゃん。一人なんだろ?」
「い、や…その、連れがいるんで…」
「なんで一緒じゃないの?」
「あー、私頼まれたんですよ。飲み物」
「俺が買ってあげるから一緒に飲もうよ」
「いえいえ結構です」
「政宗ー」
「兼続!」
「チッ、彼氏さんか」

じゃあまた今度ね!と言って2人は俺たちを背にした。連れが女だと思っていたのか、その単純すぎる発想が同じ人間として恥ずかしい。

「兼続…」
「政宗、そばを離れるな」
「おまえがあんなこと言うから……」
「それは、その」

すまないと頭を垂れる。流石に率直すぎた。後悔はしている。

「おまえはかわいいんだ。自覚をしろ」
「かわいくなどないわ…」

俯いて俺の手をぎゅっと握る。すごく…可愛いです政宗さん。

「おいで」
「わ、ちょっと!」

握られた手を強く握り返して政宗をひっぱっていく。正直我慢ならない。しばらく歩いて人気のない草木が茂っている海沿いにきた。













「…しかしなんでこんな水着を着た?」
「ビキニ着てみたかったし、お前にみてもらいたかったから…」

向かい合う形で質問するともじもじさせながら小さな声で答えた。綺麗な谷間が視界にはいる。胸がチリと焦がれた。あいつらもこの胸をみていたはずだ。

「ああ、すごくかわいい」
「……ん」

優しく抱きしめ、弾力のある胸をぴったりと腹につけさせると同時に政宗の手首を腰上あたりで片手できつく拘束し、空いた手で首のリボンをシュルリとほどいた。

「あ!なにをする!やめろ!」
「でも、こんなに簡単にほどけてしまうんだぞ。危ないな全く」
「普通はわざわざほどかぬわ!手をはなせ!」
「いいのか?俺から離れると水着が落ちて胸があらわになるぞ」
「ひ、人がいないから大丈夫だ!」

速攻で結び直すからな!と躍起になって言う政宗にクスリと笑って耳元で低い声で囁いてやる。

「ああ、人がいないからできるな」

何がとは言わない、固く勃起した性器を政宗にこすりつけているのだ意味はわかっているだろう。

「へ、変態!」
「お前がそんなに可愛くてイヤらしいのがいけない。そんなに俺の気をひきたかったのか?俺の気はいくらでも引いて良いが、他の男に目を付けられてはいけないよ」
「してない!」
「さっき、」
「……ぅ」
「されてただろう?」

首筋をツーと舌でなぞると顔を歪めて反対方向を向く。歪めた顔が少し艶やかだったのは政宗もまんざらではないということだ、今までの傾向から言うとな。

政宗、と甘い声で呼ぶと潤んだ目と視線が合う。そのまま深く口づけてやった。舌を根元から絡ませて思い切り吸い上げたり唾液を流し込む。飲みきれなかったであろう唾液が政宗の口からたらりと流れる。長い長いキスから解放すると肩で息をした政宗がたまらないと言うばかりに胸をグイと押しつけてきた。

「…人いない?」
「ああ」
「一回……だけ」
「ん?」
「………れ…ちゃった…のじゃ」

久々に聞く大胆な発言に気を取られて拘束した手をゆるめると政宗の両手がはじかれたように宙に浮いた。殴られる事を覚悟したのだがその思いは杞憂に終わる。左手で股間をゆるりとなで上げ、肩に回した俺の手を右手で掴むと自分のビキニの中に入れさせたのだ。フサリとした陰毛にドキリとしたのはつかの間で粘着質なトロリとした愛液が溢れ出る秘部に手を這わすと熱い息を吐きながら言う。

「おまえのせいだ」

ここで襲わない奴がいたらそれこそ義に反する。











「やっ、あっ、はぁっ、あん!」

草木の茂みはちょうど姿を隠してくれるだろう。政宗を木にしがみつけさせてバックから激しくついてやる。尻たぶと腰骨があたってパンパンと音をたてる。ギリギリまで引き抜いて思い切り突くのが気持ちいい。

「は、やぁ、あっあ!早ァ、っ、んぁ!」
「はぁっ、うっ」

一心不乱で腰を振るのでどうやら突き上げる速度が速くなっているらしい。フフ、速いのがすきだろうに……。グプと音を立てて抜くと小さな嬌声をあげて振り返る。何故抜くのかと言った所だろう。お前はわからないだろうな、下品な言い方だがお前は素晴らしい名器をお持ちだ。一度でも抜くとナカが雄を求めてヒクヒク蠢いてな、再度挿入した時の良さといったらたまらない。

「政宗、意識して入り口を開いてごらん」
「あ、っ、んー」

実際はそこまで開いていないのだが入り口はピクンとまるで別の生き物のように動いている。

「そう、すごいイヤラシいな。蜜が……溢れてきてる」
「言うなっ、かね、つ!ああっ!」

赤黒く肥大した性器をゆっくりと政宗を味わうように挿入する。搾り取ろうとグニャリグニャリとうごいている。ふふ、かわいいやつめ。

「いや!かね、つ、ぐ!」
「何が嫌なんだ?」

ゆっくりと根元まで挿入し、性器の切っ先で最奥をゴリと突く。

「も、っと!早…いのが」

いいの、と蚊の鳴くような声をきくとこの可愛い女王様の為にすぐに腰を動かした。カリの部分が入り口付近のヒダに軽く引き留められるまで抜き一気に、えぐるように挿入する。愛液とカウパー液がお互い溢れているのだろう。動く度にジュプッ、ジュパンッと水音が激しく聞こえる。

「あっ、いいっ、そ、れっ、んっ、はぁっ」
「政……宗ッ、まさ、むね!」
「ひ、あっ、かねつぐ!」

政宗も絶頂を迎えるために腰を動かしてくる。俺は政宗の腰に当てていた手でわき腹をなぞり胸をもみほぐす。お世辞に優しいとはいえない揉み方、激しい息遣いと腰の振りで絡み合う2人はまるで獣のようである。

「やっ、あっ、ぅんっ……かねつ…!」
「はぁ……っ」
「イっちゃ!ああっ!ひぃ……ん」
「うぅ……ぐっ」

背後から抱きしめる形で吐精すれば続けて政宗もビクンと達する。大きく息をする政宗の肩にやんわりと噛みつく。その刺激も感じてしまうのか嬌声をあげてしまう政宗にフフと笑いを漏らした。

「ばかもの……」
「ん?」
「馬鹿者馬鹿者馬鹿者!」
「え?」

聞き返すとまずは抜け!と言われてあわてて抜く。倒れそうな政宗を支え、自分の水着をあげる。汚れてはいるが今は緊急処置だな。

「こんなところで盛るとはお前は山犬以下だな!」
「…………おまえが」
「どんな理由であれ、だ!」

政宗を抱えるように座って耳元で大きな声で怒鳴られる。外での行為は政宗の義に反したらしいのだがおまえもノリノリじゃあなかったのか?とここで聞くような馬鹿ではないので軽くすまないと言っておく。ハハ、すまないな対した反省をしていなくて。

「2人で海……楽しみにしていたのだ」
「……」
「私が馬鹿みたいじゃないか…」
「すまない」

大反省。あー彼氏として盛大に失敗した。そうだよな恋人としての初めての海、そうですよね、基本的な事……いや、もうこれは人として間違っていた。俺の暴れん坊め!

「ごめんな。少々浮かれていたみたいだ。」
「ん」
「まだつき合ってくれるか?」
「え、なにを」
「今日1日ゆっくりとすごそう」
「……あぁ」

愛してるよといってふれるだけのキスをすると猫のように目をつぶって甘えてくる。ビキニを首もとで結んでやりながらおまえは可愛いなぁとポロリと口からこぼれた。小さく政宗が呟いたがおおかた否定の言葉であろう。お互い体を綺麗にすると人でにぎわう浜辺に手をつないで歩いていった。まったく俺は幸せ者だな。今日も政宗を一杯愛してやろう。









「…………おまえはかっこいいのじゃ……」

1年にあるかないかのほめ言葉を発していたのを兼続はしらない。










ガラの悪い男達は三國の甘寧と凌統だったり^^





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