儂の上で腰を振って喘いでいる女はなんと言ったか。初めての全身を襲う快感に思考も何もかも飲み込まれそうになる。何もかも忘れて没頭したいのにできないのは確認したいのにできないからなのだろうとぼーっと思った。

「お前、かわいい…なっ」

上からニヤリとしながらいわれて円をかくように回していた腰を上下に激しく振りだしてジュポジュポと卑猥な音をだしている。豊満な乳が揺れるのが気になって手でやわやわ掴むと嬌声をあげて儂を締め付けてきた。グズグズになったゼリーのような感触の熱い膣が性器を根元まで飲み込む扇情的な光景に下半身に熱が溜まる。

「なに、が!」

かわいくなどないと言ってピンク色の乳首に噛みついてやると気持ちよかったのか頭を掻くように抱きしめられる。

「あっ、もっ………!いき、なり!」
「かわいいといわれて喜ぶ男がいるか!」
「ん、だって、かわ……イッ」

言われ慣れてない単語にすっかり赤くなった儂は照れたこの顔を見られたくないので腰に手をあてがい兼続の腰を思いっきり落としてやる。クリトリスも抉るように少々動かしたので達してしまったのだろう。もはや声でもなく、かすれた音を発しながら背中をしならせた。

「すごく、よかった」
「そりゃどうも」
「ゴムがなかったらもっとよかったのだがな」
「はぁ……」

天女のような笑みを向けて頭をなでてくる兼続に儂もよかった!と目を輝かせて言うのはキャラではなかろう。だが、実際はすごく良かった。うむ。

「お前素質があるな」
「…え」
「ヤリチンになれる」
「馬鹿か!そんなもんならんわ!だいたいな!儂はお前と違って……あ」

馬鹿者!そんな事を言いたいんじゃない!

「私と違って?」
「いや、あー…え、その……お前は誰とでもするのか?」
「……」

何、地雷?地雷踏んだの?

「兼続?」
「別に、誰とでも……あ、お前はどうなんだ」
「わ、しは自分が好いている者としかしたくはないとは思っていた、が……」

実際はどうだ。一緒に育ってきたも同然の女に童貞奪われたのだぞ。自分の気持ちが良くわからない!

「私はな、手に入れたいと思った者としかやらんのだ」
「………ん?」

今なんと、

「お前が欲しくなってね」
「……」
「だから、した」

………

「は……?」
「お前私のこと好きだろ?」
「え」
「私が謙信公の話をするときのおまえの顔!知らないのか!そうか張本人だものな、とにかくわかりやすいんだ、よっ!」

奥深くまで差し込んでいた儂を膣からぬくとゴロンと隣で横になった。抜いたときに一瞬儂がもう一度大きくなりそうになるかと思うような妖艶な悦に入った顔を見せつけられて瞬間的に言いたい事を忘れそうになる。

「………わしは、」
「私はお前のことがまぁ嫌いではない。今まであった男の中で二番目に好きだ。一番は謙信公だ」
「や、やはり謙信なのではないか」

ゴムを外して開いている口を閉める。ゴミ箱に放り投げると立てた片膝に腕をおいて彼女を見る。

「怖いな。そのような顔をするな、犬みたいだぞ」
「犬ではない!」
「ふっ。謙信公はな、なんというか……そうだな神なのだ!神、いや、愛?愛を感じる?とにかく偉大なのだ!おまえで言う、」
「儂で言う?」
「すなわち私のような存在!」
「ばっ、馬鹿め!お前はそんなんじゃないわ!馬鹿!」

驚いた顔をされてしまったと思ったが今はそれどころじゃない。神のように崇拝しているわけではない。そうだったらおまえでドロドロとした妄想をしようだなんて思わない。

「馬鹿馬鹿言わんでも。実際手を出してこなかったではないか」
「違うのじゃ!手を出すとか出さないとかそれは、おまえの事が……好きで…好きすぎて……どうすればいいのか……」

ああ儂の馬鹿者!何一つ伝えられていないではないか!

「言わなきゃ始まらんだろうが」

ふふ、といつも見る優しい姉のような顔で話してくる。あぁ兼続がいる。安心する。

「すまぬ……」
「で?」
「え?」
「何か言うことがあるのではないか?」
「あ、す……す、きです………」
「私も大好きだ。」

がばりと起き上がった兼続に抱きしめられる。胸、胸ー!しまった、儂の息子が謀反する!鎮まれ!

「いじめられるのが大好きな政宗が大好きだよ」
「Mではないわ!」













「ところで兼続、儂は童貞をお前に奪われたのだがお前は処女ではなかろう?」
「いいや、処女だった」
「怒りはせぬ。白状しろ。ただお前のことが知りたいだけなのじゃ……」
「ま、政宗……!そ、そうだな。色々あって慶次とか幸村とか……」
「ほう?」
「そやつらに淫乱な体にされたのか?ほーう」
「違う!私は元々淫乱なのだ!お前で何回妄想し」
「悪かった!疑って悪かった!だからそれ以上言うな!」






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書いている私は楽しいです。
すみませんでした!




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