どうやら、今日の俺は普段にましてというか普段からは想像もつかないほどヤりたい気持ちになっていた。素直にヤらせてくれとは言えないのが俺の中に残っている最後のプライドといい砦なのかもしれない。そんなプライドなんざもはや、つついたらすぐに破れるふやけたポイみたいなもんだ。

いつものように部室に向かった俺を待っていたのはこれまたいつものようにパソコンに向かってサイトチェックを入念にしていた団長だった。


よう
キョンか
俺で悪かったな
んなことねーよ


いつものような挨拶を終わらせいざ座ろうとしたらどうしてだか団長様がひどく愛おしく思え、カバンをおいてツカツカと近づいていった。どうしてだろうな。あーらら不思議不思議。





「な、ハルヒコ」
「ん………!?」





キョンの顔が近づいたと思ったら目の前がズンと暗くなって唇に暖かさを感じた。すぐに唇が離れて、ポカンとした俺をキョンが見つめてきた。キョンの顔は暗くてよくわからなかった。


ガシッと両手で顔を押さえられて、がっつくようなキスをされる。オレはよくわからずにされるがままになっていたが、このチャンスは無駄にするべきではないだろう?右手をキョンに伸ばし頭を軽く抑えた。




舌遣いは最初の頃に比べるとだいぶ良くなったんじゃないかと自分でも思う。くやしいが団長様の教えとかじゃないだろうかね。ったくこんなことどこで覚えるんだか。本人はなんて事ないかのようにヤればできるとかほざいていたっけな。クソ忌々しい。

ハルヒコが乗り気になってきたのがわかると俺も安いもんで益々奴につっこまれたいと思うようになった。乱暴なとこもあるけど、優しくて常に天国を見せてくれるなんて俺だけなんじゃないか?そう思うと嫌に興奮してきて早くセックスがしたくてたまらなくなった。うずいて来やがった。なんて嫌らしい子なのかしらワタクシ。



キョンには時々スイッチが入る。発情期みたいなもんで、媚薬なんて試したことはないが余りにも積極的で奴から出てくるエロさはオレをその気にさせるには申し分ないものだった。


「キョン」
「んー」
「どうしたよ」
「ん?」



首を傾げてオレを見上げた。うーん。実にクる。



お前のソレはでかい!口に含むとすぐにでかくなりやがる!とりあえず軽く勃起したそれを手で握り、頭を上下に動かし下品にも音を立てながら吸った。どんどん赤黒く肥大して成長するのを口と目で確認するとハルヒコも感じてくれてるんだなーとうれしくなる。

どうしたって言われて、ヤりたくなりましたとは簡単には言わないぜ。


「いや、キョ…ン、やばいから、」
「ん」

先端をえぐるように舌を使い、思い切りすってやった。もちろん奴を見たままな。

「……ッ、イク……」
「…ン…!!」
「わり……」
「ん」

ゴクリと、味はまぁおいしくはないのだが飲んでやる。ハルヒコが照れるんだぜ、知ってるか?

「キョン」
「あっ」

で、自分の顔を隠すようにキスをしてくるんだ。


舌が俺の口内を乱暴に荒らす。自分が出した精液の味なんて味わって楽しいのかね。


「んっ、……」
「っ、ん…ッハ、ハルヒコいつまでっ」
「……黙ってろよ」
「んっ!」


おまえ、キス魔か!わかったキス魔だな!苦しい!息ができんバカモノ!

「ッハァ!ハァハァ、おま、っ、ちょっと、鎮まれ!」
「え、なに?」
「息が、っはぁ、おま、息が…!!」


ギュッと抱きしめられた。

「おまえが、可愛すぎるんだよ!!!!!」


まぁ、下半身丸出しの放課後の部室ってのは雰囲気も何もないが、


夢中になりすぎるってのも時にはあるんだ。ということでまとめさせてくれ。


あ、それと俺とハルヒコはこれから続きをするから君達は静かに退却して静かに扉を閉めてくれよな。古泉や朝比奈さんに、まぁ長門はいないかもしれないが、奴らに会ったら今日の部活は部長命令により休部になったと伝えておいてくれると非常に助かる。




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