男として嫉妬するような爽やかな笑顔からは想像をつかない物を指で摘んでいらっしゃる。






遊び好きな彼氏





「……ば、バイブ」
「ちっがーう!ローターだ馬鹿キョン!」

やんわりと言っても卑猥に聞こえる(実際そのまま言ってるだけだしな)大人の玩具を言うのですら俺のMPは消費されるのに間違いを訂正された日にゃ涙で枕を濡らせる自信がある。メソメソ泣いてやる。おまえの枕濡らしてやるからな!とちょっと反抗したらザーメンで?とからからと虫取り少年のように笑った。

どうしておまえはそう!
もういい。もう、いいぞハルヒコよ。

よくある、しゃべらなきゃいいのにと思われる人種だとしみじみ思った。



「で。」
「ん?」
「なぜそんなにうれしそうなんだ」
「これつっこんだらキョンどんな風に乱」
「やらないからな!」

なんで!とギャーギャーわめき出す涼宮ハルヒコだが、当 た り 前 だ。ここをどこと心得る、いや心得なくてもそんなものは断じてつっこまないがなここは教室だぞ。教室で俺は忘れ物を取りにきて、お前は後から入ってきて、チッそんなモンを……ドゥユーアンダースタ

「んッ!?」
「うるせ」

一言言ったかと思うとまた口を寄せた。キスで俺が骨抜きになるのを知っているんだな。ハルヒコのキスって気持ちいいんだ。キスがセックスに繋がる行為なんだとしみじみと感じたものだ。


「な、ヤる気になってきただろ」

や、感じてたまるか俺のおばかさん!

「んっ、ハ、い…やいや全く!」

しかしだ!俺もそう簡単に流されてたまるか。

「我慢すんの?それでも良いけど」
「……ッ」
「まさか、そのままで帰るのか?」
「うるさい、ちゃんと処理するわこのキス魔」

何がうれしいのかニヤニヤと笑ったハルヒコはムニムニと自分の下顎をつかんでしょうもないことを言った。

「じゃあさ、今ここでしてみせろよ」
「はぁ?」
「あ、やってやろうか?なんなら俺のやってるとこみてもいいぞ?」

セイセイセイセイ意味が分からないぞYOU。

「近寄るな俺の半径1m以内に近づくなよ」

ガタガタと机を盾にするように移動する。涼宮ハルヒコは堂々と前から迫ってくる。あああ俺は教室の隅においやられてしまった。左側には窓が広がっている。夕焼けがきれいだ。

「もうにげれねーな」
「……」
「なんだってドアとは反対の方に逃げたんだよ。嫌ならさ」

教育には俺たちの影が長くのびる。
ハルヒコが笑って言う。

「さっさと逃げりゃよかったじゃん?」

肩に掛けていたカバンが床に落ちた。ハルヒコのネクタイを思いっきりひっぱって耳元でささやく。



「なぁ、ここで谷口とかきたらどうすんだ?」



「お前が俺の物だって見せつけてやるよ」



背筋がゾクゾクして俺はハルヒコの首筋をそっと噛んだ。







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