喫茶店を出て帰路につく。あのアルバムはそんなに重くないはずなのに、日吉に託した今、鞄がとても軽い感じがした。
「長太郎」
名前に呼ばれた気がして後ろを振り返る。こんなこと名前がいなくなってからしょっちゅうだった。でも今度こそは本当に名前がそこにいた気がした。
「名前、またね」
こんな風に名前に呼ばれて振り返るのも今日で最後。今度会うときは、別の形で。それまではお別れだ。
0311
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